【朝鮮日報】韓国も自国製のレーザー兵器をぜひとも開発してほしいものだ[02/23]

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1そーきそばφ ★
ハリウッド映画『トランスフォーマー2』には次のような場面が出てくる。ピラミッドを破壊した巨大ロボットが、駆逐艦から発射された1発の光線で破壊されるのだ。
これはレールガンと呼ばれる電磁気砲だが、実は空想の話ではなく、米海軍は2年以内の配備を目指して開発を進めている。さらにもう一つの未来の兵器が
レーザー砲だ。秒速30万キロの光の速さで無人機(ドローン)、ミサイル、自爆高速艇などを迎撃する。

 レーザー(laser)とは「誘導放出による光の増幅」を意味する略語だ。初めてのレーザーは1960年に米国の物理学者セオドア・メイマンが開発した。
1962年にレーザーを利用した距離計が登場し、地球と人工衛星との距離を正確に測定した。また1967年には米軍のM60A2戦車にレーザー距離計が
装着された。これはレーザー技術が軍事転用された最初のケースだ。この距離計は韓国や北朝鮮はもちろん、世界中の戦車にすでに装着されている。

 レーザーで誘導される爆弾は、航空機から投下される非誘導の爆弾よりも100倍以上正確に攻撃できる。米軍は1972年、
ベトナム戦争の際に800回攻撃しても破壊できなかった北ベトナムのタンホア橋を、レーザー誘導弾による1回の攻撃で破壊した。
レーザー技術は軍事作戦に必要な3次元の地形情報獲得にも活用されている。米国では、水深20メートルの位置に隠された
機雷の探知が可能なレーザー機器も開発されている。

 レーザー兵器の中で最も大きな破壊力を持つのは防空兵器だ。ドローンはもちろん弾道・巡航ミサイル、砲弾、ロケット弾に至るまで、
あらゆるものを迎撃できる。米国とイスラエルはレバノンの武装勢力ヒズボラのカチューシャ・ロケットによる攻撃を防ぐため、
2000年に戦術高エネルギーレーザー(THEL)を開発した。THELは射程距離が数キロに達し、実際に25発のカチューシャ・ロケット弾の
撃墜に成功した。欧州の多国籍企業MBDAは2年前、厚さ40ミリの鋼板を数秒で貫通できるレーザー兵器を開発した。
短距離迎撃ミサイル「アイアンドーム」で有名なイスラエルのラファエル社は、先日シンガポールで開催された航空ショーで、
レーザーでロケットや砲弾を迎撃する「アイアンビーム」を初公開した。

 韓国も国防科学研究所を中心にレーザー兵器の開発を進めており、数年前には小型ミサイルを迎撃する試験にも成功したという。
韓国はソウルなど首都圏が北朝鮮の長射程砲340門の脅威にさらされているが、これに対抗するためにはレーザー兵器ほど
効果的な迎撃手段はない。米海軍は今年後半にも駆逐艦にレーザー砲を実戦配備するというニュースが飛び込んできた。
1回発射する費用はわずか1ドル(約102円)で、これは1発100万ドル(約1億円)もする従来型のミサイルに比べると夢のような話だ。
韓国も自国製のレーザー兵器をぜひとも開発してほしいものだ。

ユ・ヨンウォン論説委員=軍事専門記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/02/23/2014022300579.html