【第三文明】「中韓の反日は多数派でなくごく一部。嫌韓デモに対し、在日韓国人の間で自警団形成の動きがあり憂慮」[01/01]

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【2014新春座談会】日本・韓国・中国のこれからを語る

脳科学者・茂木健一郎
現代美術家・宮島達男
明治大学法学部助教・金惠京
日本学術振興会特別研究員・三浦瑠麗
(中略)
宮島達男 2012年の暮れに、ある象徴的な出来事がありました。
それは韓国にアジア全域15ヵ国の芸術大学17校1機関が集まり、芸術大学の連合体をつくろうという動きです。 
そのころは、ちょうど竹島や尖閣の問題で東アジアに緊張感が高まっている時期でしたので、
私自身ソウルに入る時はとても心配でした。しかし実際に現地に行くと、ものすごく大歓迎されたんです。

韓国や中国の人に、今の政治状況の中でなぜ笑顔でいられるのかと聞いたところ、
彼らは「その問題は政治の問題で、私たちには関係ありません。芸術文化は民衆の問題ですから」
と大多数の方がそのように答えていました。政治的な問題は、エキセントリックな情報ばかりが取り上げられ、
あたかも韓国や中国の人たち全員が反日であるかのように捉えられがちですが、必ずしもそうではないということをあらためて認識しました。

茂木 金惠京さんは韓国のソウルのご出身ですが、現状の日韓情勢についてどのように見ていますか。

金惠京 私はソウルで生まれ育ちましたが、ちょうど中学・高校生のころの1980年代に、
韓国国内で日流ブームが起こりました。当時、サザンオールスターズやドリームズカムトゥルー
といった日本の音楽をたくさん聴いていた私は、日本への憧れを抱き、その後日本に留学することになったのです。
そうした韓国での日流の存在は、残念ながら日本ではあまり知られていません。

これまでの経験から私は反日≠ニいう言葉に疑問を持っています。
韓国国内の市民レベルでは日本のことが大好きな人が大勢いるからです。反日として韓国メディアが取り上げるのは、
一部の市民団体です。そして日本のメディアでもそこだけが報じられ、それを見聞きした人たちによって、
韓国では一部にしか過ぎない反日≠ェ全体の意思のように広められているのが現状です。
ただ、こうした印象は人を介して広まっているという点で、関係改善の可能性は十分にあると思っています。
(中略)
茂木 僕は科学者なので日中、日韓の現状を認知神経科学的に捉えています。
動物行動学にはオーバーラップゾーンといって、同種の2つのグループの活動範囲は重なるという常識があって、
尖閣や竹島の問題もこれと同じだと思うんです。

単に日中、日韓の過去の活動領域が重なりオーバーラップゾーンになっている。
これは動物界ではよくある話です。そこに人間が国境線という人工的な境界を引こうとしたために
認知的失敗、つまりお互いに自分が正しいと信じる状況が生じているだけだと捉えています。

それから僕は鳩山由紀夫さんと「友愛」について研究していて、これはとても素晴らしい骨太の思想なのですが、
日本では誤解されていてなかなか受け入れられない。
(中略)
茂木 昨年を振り返ると社会的に関心を集めたヘイトスピーチについては皆さんどのように捉えていますか。

三浦 韓国人の研究者仲間から、一部に自警団を組織しようという動きがあると聞いて、
身の危険を感じるほどの状況だとするならばとても憂慮しています。

全文は
http://blogos.com/article/77074/