○【社説】韓国での贈り物、米国では賄賂に
韓国社会で一般的にやりとりされる贈り物は本当に贈り物なのか。贈り物に
見せかけた賄賂をそっと受け取り、賄賂であることを知りながら「これは贈り物
だから問題ない」と平然と受け取っているのではないか。
米第8軍のジョセフ・フィル元司令官が韓国で勤務していた際、ある韓国人から
金品を受け取ったことが問題視され、中将から少将に降格されたというニュースが
米国で報じられた。このニュースに接し、自らの行動を振り返った政府関係者は
一体何人いるだろうか。元国税庁長はある財閥グループの企業から30万ドル
(約2900万円)の現金と2000万ウォン(約170万円)の高級時計を受け取り、これを
国税庁長就任祝いと解釈したとする発言がつい先日報じられ、一層そのような
思いを強くした。
フィル元司令官は韓国人から金メッキ製のモンブランのペンセットと、2000ドル
(約190万円)相当の皮製かばんをプレゼントされ、家族も現金3000ドル(約29万円)を
受け取ったが、これらはすでに米国政府により押収されているという。これらの金品が
やりとりされたきっかけが赴任祝いだったのか、あるいは送別会でのことだったのか
など、詳細は明らかになっていない。
元在韓米軍司令官を不名誉な理由で異動させるきっかけとなったこの「韓国式
贈り物」が、米国の法律で違法行為となったのは明らかだ。米国の「連邦海外腐敗
行為防止法」によると、政府関係者が給与以外の金品を受け取った場合、それが
たとえ職務と関連がない場合でも、懲役1年から5年、あるいは罰金などの処罰を
受ける。米国政府の倫理規定によると、政府関係者やその家族は1回20ドル
(約1900円)以下、年間最大50ドル(約4800円)の範囲でのみ贈り物などを受け取る
ことが可能とされており、この範囲を上回る場合は届け出が必要だ。フィル元司令官は
金品を受け取った事実を届けなかったことが問題になったという。
さらに驚くべきことは米国の監視体制だ。フィル元司令官は韓国から米国に戻ると
すぐに国防省監査室、連邦捜査局(FBI)、陸軍犯罪捜査隊による合同調査チーム
から事情聴取を受けた。常識的に考えても、フィル元司令官に金品を贈った人物が
何らかの見返りを求めていたとは考えられない。それにもかかわらず米国の監視
体制は非常に厳しく、例外は一切認められない。
韓国の習慣が米国で大きな問題となったことを受け、韓国政府は「不正請託禁止法」の
制定作業に着手したが「職務と関係のない金品の授受」を処罰するかどうかについて、
最初から最後まで何だかんだと議論になったのが実情だ。韓国における倫理意識
あるいは感覚がこのまま改善されないようでは、この国がまともになるのはまだはるか
遠い先と感じざるを得ない。
□ソース:朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/10/2013081000615.html >>1 >フィル元司令官は韓国人から金メッキ製のモンブランのペンセットと、2000ドル
>(約190万円)相当の皮製かばんをプレゼントされ、家族も現金3000ドル(約29万円)を
>受け取ったが
(中略)
>常識的に考えても、フィル元司令官に金品を贈った人物が
>何らかの見返りを求めていたとは考えられない。それにもかかわらず米国の監視
>体制は非常に厳しく、例外は一切認められない。
凄い常識だ…