2013年前半の中国のロータリー掘削機の総販売量は926台(二次売買を除く)で前年同期比15%増加した。
販売量が最も多かったのは三一重工で、生産額が最大だったのは徐工集団だった。
工事機械業の状況が芳しくないにもかかわらず、ロータリー掘削機の販売は意外にも伸びた。中国建築新聞網が伝えた。
――ロータリー掘削機の躍進
ロータリー掘削機は建設基礎工事で穴を掘る機械として、幅広く使われている。
2003年のチベット鉄道工事や北京オリンピックの工事によって知名度が急速に向上するとともに、市場も急拡大した。
その後、三一、徐工集団、中聯重科や山河智能など国内大手機械企業が参入した。
2006年以降、ロータリー掘削機の販売量は毎年増え続け、特に2010年には、30社が200種類の製品を販売。
市場には4000台があふれ、競争が激化した。中国の高速鉄道や高速道路の建設目標から考えると、
今後3−5年で中国の同機市場の台数は6000台を突破するとの見方もある。
ここ数年、高速鉄道工事の着工が相次いでいることで、ロータリー掘削機市場は黄金期を迎えている。
他の公共工事、民間工事での利用も増え、2012年には若干調整が起きたものの、
工事機械のほかの製品と比べると好調をキープしていると言える。
――鉄道の投資が今年前半の販売を牽引
中国鉄路総公司は最近、2013年前半の鉄道固定資産投資が前年同期比21.5%増の2159.31億元だったと発表した。
今年の投資は6500億元を計画、うち5200億元が基本建設投資となっていることから、今後の投資の余地は大きい。
鉄道、道路、橋梁など交通建設工事は工事機械、特にロータリー掘削機の需要を生む。
くい打ち機は市場の要求に応じて多元化が進んでおり、ロータリー掘削機一つをとっても、まだ改善や多機能化の余地が十分にある。
このため、くい打ち機市場はなお巨大な潜在力があると見込まれ、これからもさまざまな商品が出るだろう。
海外先進国ではくい打ち機は高速鉄道の建設に使われるだけではない。
たとえば大型地下駐車場建設や水利工事でも利用されている。中国でもこのように発展すれば、
ロータリー掘削機を中心とするくい打ち機の販売量は少なくとも2倍に拡大するはずだ。
――競争はより熾烈に
現在、中国のロータリー掘削機市場の競争は熾烈さを増しているが、その様相はは一般の工事機械の競争とは異なっている。
一部を除いて、ロータリー掘削機の競争は「3高」産業に近い。
まず「技術の高さ」である。同機は電気系統やオイル、機械のシステムが複雑に組み合わされているからだ。
第二に、ロータリー掘削機の価格は4、500万元もすることから「高い投資」も必要となる。
最後は「競争の高さ」だ。技術と投資の集約は必然的に激しい競争をもたらす。
現在、同機の市場環境は安定しているが、市場環境が悪化したり飽和するなら、
資金と技術に劣る企業はすぐに危険にさらされるだろう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130727-00000011-xinhua-cn