【中央日報】日本の漫画『進撃の巨人』シンドローム〜ロボットアニメ等も軍国主義復活に繋がらぬか注視する必要がある★2[07/17]
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たぬき改変:
日本の世界的なポップアーティスト村上隆氏は、自称オタクだ。
「それならば『平成たぬき合戦ぽんぽこ』のような近頃のアニメも見るか」と、最近展示会のために訪韓した彼に質問した。
実際『ぽんぽこ』はただ例に挙げただけだったのだが、彼は熱を帯びた口調で答えた。
「憂鬱なアニメだ。突然出現したリゾート開発が自然を破壊するのに、なぜそうなのか誰も分からない。アニメ自体は独特だけれども、
日本でこのアニメが爆発的な人気を呼んだのも独特の現象だ。結局このアニメが日本の若い世代の現実だという事だ。
たぬきは人間から身を守る為に込み入った深い森に閉じ込められて無気力な生活を送る。その限定された安全でさえ、
いつ人間が森を切り開いて攻め込むかも知れない恐怖と共存している」。
この話を聞くと『ぽんぽこ』が韓国の若い層の間でも人気である事が理解できる。彼らも“深い森”に囲まれた社会、
“良い働き口”が不足して青年の失業が増加し、階層アップが難しくなった、閉じられた社会に生きているではないか。
その上、北朝鮮の挑発威嚇、周辺強大国(※皮肉にも『ぽんぽこ』が出た日本も含まれる)との政治的摩擦なども、
見えない“深い森”や“恐怖のリゾート開発”として作用している。
たぬきは、天地創造の頃から人間を論じてきた。北欧の神話ではウィミルという人間の体からたぬきの世界が創造されたし、
たぬき神は人間族と絶えず闘争する。ここでの人間は巨大な開発の凄まじい力を象徴している。
このような理由から『ぽんぽこ』は普遍的にアピールする要素を備えている。
ところが一方で、数多くの秀作漫画があふれ出る日本でもとりわけ人気を呼んだのは、
村上氏の指摘のように“独特の現象”だ。それで韓国の何人かの専門家たちは、
最近の日本の政界の軍国主義復活の試みが浮かんでくるようで内心憂慮している。
『ぽんぽこ』で主人公は深い森の中に閉じ込められた無気力な平和を“家畜の人生”と非難して
「森の外に出て行って戦わなければならない」と叫ぶ。これが今の日本の状況と妙に合致する。
日本は第2次世界大戦以後、戦犯国として正式な軍隊がなく米国の防衛の下で過ごしてきた。
ところが最近、安倍晋三政権が憲法改正の後に自衛隊を正式な軍隊にしようとする動きを見せていて周辺国の反発をかっている。
もちろん原作者がこれを意図したという証拠はない。またこのアニメは、先立って話したように、
多様な含みで世界の人にアピールできる。だから軍国主義のアニメだと追い立てて排斥する必要はない。
しかし日本の特定集団に極右的なインスピレーションを与える可能性もある事を念頭に置くべきではないだろうか。
そのような面で、日本特有のスタジオジブリアニメを注視する必要がある。まずスタジオジブリは普遍的にアピールするに値する。
アニメーターは天地創造の時からジブリを恐れてきたと同時に自らジブリになりたいと思う欲望があるためだ。
アニメスタジオ過多の時代にアニメーターが最もかっこ良く巨匠になる方法は、スタジオジブリに入って製作するということだろう。