中国とフィリピンが領有権を争っている南シナ海の岩礁に近い海域で、アメリカとフィリピンが合同の
軍事演習を始め、周辺で実効的な支配を強めようとする中国をけん制するねらいがあるとみられます。
フィリピンとアメリカは、年1回、海上で大規模な合同軍事演習を行っており、初日の27日、両海軍の
代表が、かつてアメリカ海軍の基地があったルソン島中部のスービックで記者会見を開きました。この
なかで、フィリピン海軍の副司令官は「両海軍は周辺の海域に存在する脅威や懸念を認識しており、
共通の利益に向かってともに行動していきたい」と述べました。ことしの演習は、去年、フィリピンによる
中国漁船への取り締まりをきっかけに双方が艦船を派遣し、両国間の緊張が高まった南シナ海の岩礁、
スカーボロー礁に近い沿岸の海域で初めて行われ、フィリピン海軍は、アメリカから譲り受けた国内
最大級の戦闘艦艇も初めて投入しました。
スカーボロー礁では、去年から中国が監視船を常に航行させ実効的な支配を強めようとしており、
フィリピンとしては、不審船への立ち入りや制圧など実践的な訓練を通じてアメリカ海軍との連携を
強調し、中国をけん制するねらいがあるとみられます。
一方、フィリピン海軍は27日の会見で、スービックに新たに海軍基地を建設する計画も発表し、一連の
フィリピン側の動きに今後、中国の反発も予想されます。
NHKニュース: 2013年6月27日 21時15分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130627/n60091110000.html 関連スレ
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http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1371737907/