4月10日、日本の東京にある大型ショッピングモール、ペルサール渋谷ガーデン。
農心の辛ラーメンのロゴで車体を覆ったキャンピングカーである『辛ラーメン』キッチンカーが初めて公開された。
現地の報道機関やパワーブロガーら200人余りが、即席で料理できるキッチンカーから出された
15種類の辛ラーメンレシピを味わった。
キッチンカーはこの頃東京・大阪・名古屋など日本の主な繁華街やショッピングモールを回って辛ラーメンの辛い味を日本の消費者に紹介している。
農心が今年の海外輸出目標を昨年より30%増の5億7000万ドルとしながら代表製品の辛ラーメンを中心にグローバル販売戦略を強化している。
流通網を現地の実情に合うように持っていき、国別にマーケティングも差別化している。
世界のラーメン消費量の半分を占める最大ラーメン消費大国の中国では今年、オンラインを集中攻略する戦略をたてた。
農心中国法人は4月、世界最大電子商取引業者である中国“淘宝(タオバオ)”に“農心食品専門館”を開いた。
辛ラーメンやエビセンなど50種余りの製品を売る。このためにマーケティング・営業・物流担当者で構成されたオンライン事業専門担当チームも新設した。
淘宝で直営販売する韓国企業は、現在サムスン電子、LOCK&LOCK、THE FACE SHOPなどだが、食品では農心が唯一だ。
プレミアム戦略も固守する。“康師傅”など中国現地の高級インスタントラーメンが2.2中国元(約35円)だが、
これに比べて辛ラーメンは1.5倍程高い3.5中国元(約56円)で売れる。
それでも今年の中国での売り上げは昨年より40%近く増えると予想している。
欧州や米国など先進国の市場では大型流通業会社を集中攻略している。
3月、米国ラーメン生産ラインを1年あたり4億4000万個から5億5000万個に増やした。
今年1月からは世界最大流通業企業のウォルマートと直取引契約を結んで米全域約3600カ所の売り場にラーメンを直接供給している。
農心アメリカ法人のシン・ドンヨプ代表は「高価政策、大型流通網攻略と
辛ラーメンブラックのモデルである歌手PSY(サイ)の人気とあわせて
3年内に米国ラーメン市場占有率2位に上るという計画をたてた」と明らかにした。
欧州でも英国4大メジャー流通企業のうち“モリスン”と“アズダ”の2社と供給契約をすでに締結した。
残りの2社“テスコ”と“セインズベリー”とも今年中に供給契約を結ぶという計画だ。
農心ラーメンが陳列される場所も初期の“エスニックゾーン(外国食品売り場)”から“メインヌードルゾーン”に変わった。
今年2月からはイングランドプロサッカー2部リーグ“ウィンブルドンAFC”を後援するなどスポーツ・マーケティングも強化している。
農心の英国での売り上げは2006年の64万ドルから昨年は403万ドルに垂直上昇した。農心関係者は
「英国内の4大流通業社の現地市場占有率が70%に肉迫しており、これら全てと契約すれば今後の売り上げは一層増えると予想される」と話した。
ラーメン宗主国の日本では、韓国伝統の辛い味を紹介する現場マーケティング戦略を使っている。
辛ラーメンキッチンカーもその一環だ。少ない量を好む日本の人々に合わせて世界で唯一、辛ラーメンミニサイズも出した。
三角おにぎりや弁当などと一緒に食べるのに適した量だ。
農心ジャパンは今年の売り上げ目標を昨年よりも30%増やしている。
マーケティングは地域別で特化させているが、味は世界共通で全く同じだ。米国に1カ所、中国の3カ所の海外工場と
海外輸出用に釜山(プサン)工場で作る辛ラーメンはどこで生産されようとも辛い味で全く同じだ。
農心関係者は「ムスリムのためのハラール認証(イスラム法に従った肉処理や加工法をしたと認められるもの)を受けた辛ラーメン、
日本人のためのミニサイズカップラーメンなど形態は違うが、どこで売っても辛ラーメンの味は同じように維持する」と説明した。
http://japanese.joins.com/article/138/173138.html?servcode=300§code=300 http://japanese.joins.com/article/139/173139.html?servcode=300§code=320 英国ロンドンのスーパーマーケットチェーン店『ザ・コーポレーション』で最近開かれたサンプリング行事で、現地の人たちが農心英国法人が無料で配った辛ラーメンカップラーメンを持って笑顔を見せている。(写真=農心)
http://japanese.joins.com/upload/images/2013/06/20130625171739-1.jpg