「政策があれば対策がある」――という中国の諺がある。どんな法律や決め事にも、裏口があるという考え方だ。
確かに、中国市民は古来から賢く、如何に自分の道を築けるかを模索し、それを実行する力と知恵がある。
しかしそれは時に、「悪知恵」になってしまうこともある。
春節後、中国市民を大きく驚かした政府の決定がある。それは国家が独断で行った不動産の新政策だ。
突如、市民たちに突きつけられたその政策内容とは、「二軒目の不動産を買うとき、20%の税金が課せられる」
というもの。家族で一単位として考えられる為、その巨大な20%の税金を逃れようと、多くの夫婦が「仮離婚」の道さえ選んだ、そんな大騒動だ。
しかし今回の騒動は更に激しい。主人公である阮氏は、この政策を回避しようとマカオの居留権取得を思いついた。
そしてその為に、自分の元継母と「仮結婚」してしまったのだ。
阮氏の父親は1996年に阮氏の母親と離婚し、マカオ籍の王さんと結婚した。2005年の時、彼女は居留権を取得したのだった。
その後、阮氏の父親が軽度の卒中になり、怒りっぽくなったので、2006年に王さんと離婚した。
父の元結婚相手と、息子が「仮結婚」をしたという訳だ。この作業には父も協力したという。
その後、阮氏が居留権を申請する時、身分証明局の担当者が偶然疑問点を見出し、警察に通報し、今回の騒動が明らかとなった。
警察の調査によって「仮結婚」が判明。容疑者の三人は逮捕されるという結末となってしまった。
「結婚」がどんなに神聖な意味を持つべきか、彼らは分かっていない。
この儀式を軽んずれば、必ずしっぺ返しが来るだろう。
物質的なものばかりを欲しがり、このような卑怯な行為に及ぶのは、善良なほとんどの市民たちが許せない思いだろう。
http://news.mynavi.jp/c_cobs/news/terrafor/2013/04/post-4932.html