【中朝】中国「あくまで朝鮮半島の非核化を目指す」→北朝鮮「非核化?寝言だ」[04/17]

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北朝鮮国営の朝鮮中央通信は18日、祖国平和統一委員会発言人の談話として、
いつも通りに韓国や米国を激しく非難する文章を発表した。
文章中で自国の核武装や長距離ミサイル保持を改めて主張し、朝鮮半島の非核化を「寝言」と決めつけた。

中国は「いかなる情勢が出現しても、半島の非核化(という目標は)必ず堅持する」と表明しており、
「核の保持」を巡る両国の言い分は、真っ向から対立している。

 北朝鮮の祖国平和統一委員会発言人は、韓国や米国が自国への敵対行動をエスカレートしていると主張。
韓国側が、「対話提案を北朝鮮に拒否された」として北朝鮮を改めて非難したことについて「鉄面皮きわまりない」と主張。
「謝罪の一言もなく空論に過ぎない対話提議をわれわれが受け入れないといけないと喧伝(けんでん)していることこそ、どんなに図々しいのか」、
「愚かさの極み」と、いつも通りの口調で韓国側を非難した。

  故金日成主席の誕生日である太陽節に、
韓国で北側で最高指導者の地位にある金正恩(キム・ジョンウン)第一書記の写真を燃やしたことには、とりわけ腹を立てており、
金正恩について「生命より貴重なわれわれの最高の尊厳」と表現した上で、
「悪らつに中傷、冒とくする天罰を受けるべき特大型挑発行為を働いてわれわれとあえて対座することができると考えるのか」と糾弾した。

  開城工業地区の操業停止措置に追い込んだことについては、同工業地区を
「危険きわまりない戦争の発祥地につくろうとしながら、『運営正常化に向けた対話』だの何のというのは、単なるき弁に過ぎない」と決めつけた。

  韓国や米国が主張する朝鮮半島の非核化については「寝言のようなこと」と中傷し、
北朝鮮側を対話のテーブルにつかせようとする考えを「そのような愚かな妄想は、最初からしない方がよかろう」と言い切った。


 朝鮮半島の非核化を巡り、北朝鮮と同国の“後ろ盾”とされてきた中国は、行動はともかく言葉の内容としては真っ向から対立するようになった。
中国政府・外交日の華春瑩報道官は15日の定例記者会見で改めて、
「いかなる情勢が出現しても、半島の非核化(という目標は)必ず堅持する」などと断言した。

  さらに、中国政府は関係各国へのパイプを維持し、「冷静さと自制を保持」、「相互に刺激し威嚇する言論をしない」よう促していると説明した。

  中国はこれまで、北朝鮮が中国の意向に反する言動をした場合でも、北朝鮮に対して相当に配慮した反応をしてきた。
しかし現在は、公式の場でも両国の主張が180度異なるケースが目立つようになった。

  北朝鮮が「中国の支援」なしに立ち行かない国であることは周知の事実だ。
北朝鮮は「わが国は米韓との緩衝地帯として、中国にとって絶対に必要」と計算した上で、
ミサイル発射や核実験、“超強気発言”を繰り返していると考えてよい。

  しかし中国は、北朝鮮に対する制裁を強化した国連安保理決議にも賛成(3月19日)。
その後、北朝鮮を実質的に批判する意見表明も目立つようになった。今までにはなかった状況だ。

  北朝鮮は国家の形態を維持するために、中国からの食料や重油の支援が、なんとしても必要とみられている。
さらに、北朝鮮では化学肥料の生産量が絶対的に不足しており、中国からの肥料がなければ、ただでさえ疲弊している農業が、立ちゆかなくなる。
事態がこのままで推移すれば、夏以降の端境期に、北朝鮮の食糧事情は、極めて厳しい状況に追いつめられる可能性がある。(編集担当:如月隼人)

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0418&f=politics_0418_012.shtml