中国メディア・新華網は10日、フィリピンの海岸警備当局が同国にあるユネスコ世界自然遺産・トゥバタハ岩礁付近の浅瀬に乗り上げた中国漁船をだ捕するとともに、
船員12人の身柄を拘束したと発表したことを伝えるとともに、
先日同岩礁に乗り上げた米国船への対応と異なるとの意見が出たことを報じた。
トゥバハタ岩礁は総面積968平方キロメートルで、フィリピン政府はこの周囲を航海禁止区域に指定している。
フィリピン海岸警備隊によると、
現地時間8日午後11時40分ごろに同岩礁海中公園の管理所から東に1.1海里の浅瀬で長さ48メートル、幅8メートルの中国漁船が座礁したという。
船内を調査したところ漁網が発見されたため現地当局は小型漁船と判断、不法入国と密漁の疑いで漁船と漁具を没収し、
船員12人の身柄を拘束した。
記事は、今年1月17日に米国の掃海艦が同岩礁付近の浅瀬に座礁し、サンゴ礁2345平方メートルを損壊したにもかかわらず船員の身柄を拘束しなかったことを挙げ、
フィリピン国内から「中国の漁船員を拘束したのに、米国の船員を拘束しなかったのはおかしい」という声があがったと伝えた。(編集担当:柳川俊之)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0410&f=national_0410_048.shtml