http://www.chosunonline.com/site/data/img_dir/2013/03/31/2013033100137_thumb.jpg 「今でもあのときのことを考えると涙が出る」。ロンドン五輪男子サッカー3位決定戦の日本戦終了
後「独島(日本名:竹島)はわが領土」と書かれたメッセージボードを掲げたことが問題視されて銅メ
ダル授与が保留になっていた朴鍾佑(パク・チョンウ)選手に対し、銅メダル授与が決まったときの
感激を、この問題を担当していた米国人のジェフリー・D・ジョーンズ弁護士(61)はこのように語った。
2月21日、ソウル市内のキム&チャン法律事務所でジョーンズ弁護士に会い、朴鍾佑選手への銅
メダル授与が決まるまでの裏話を聞いた。
韓国では誰もが「メダルは当然授与されるだろう」と考えていたが、後日談を聞くとそうではなかっ
た。問題が複雑に絡み合っていてメダルが授与されない可能性の方がはるかに高く、銅メダルの
授与が決まったのは奇跡だった。(中略:経緯説明)
■ムードは悪かった(中略)
■旧正月返上で予行演習繰り返す(中略)
■「SBSの元の映像を探せ」(中略)
懲罰委員会は当初予定より40分遅れて2月11日午後6時40分ごろから始まり、1時間15分ほ
ど続いた。韓国側の予想とは異なり、懲罰委員会は「独島セレモニー」のビデオを上映した後、韓
国側にプレゼンテーションを要求したため戸惑ったが、順序が入れ替わっただけで、徹底的な事
前の準備もあったため、難なく対応できた。
韓国側は、認めることは認めるという作戦で委員会に臨んだ。初めに口にした言葉は「われわれ
が誤っていたということを認める」だった。すると、ムードが好転した。委員たちは椅子に深く腰掛け、
静かに耳を傾けた。「選手が意図的に行ったのではなく、ほかの選手の父親が観客席に座ってい
たためあいさつに行ったところ、別の観客が(『独島はわが領土』と書かれたメッセージボードを)持
っていけというので、深く考えずに手に持っただけ。これを大韓サッカー協会の会長が見て『それを
しては駄目だ。降ろせ』と言ったため、ボードを降ろした」。懲罰委員たちは、サッカー協会会長が
本当に朴鍾佑選手の近くにいたかどうか確認したいと求めてきたが、幸い写真に写っていたためピ
ンチを切り抜けたという。
この日の懲罰委員会では鋭い質問が機関銃のように浴びせられた。
「明らかに、選手本人が自ら行ったことではないのか」
「政治的行為の禁止について、事前に教育を受けなかったのか」
「あの瞬間に、なぜ、どのような考えで、何の意味であのような行動を取ったのか」
「韓国語が分からないはずはないのだから、メッセージの意味を知っていたはずだ。あなたの行
動が何を意味しているのか、分かって行ったのではないか」 だが、これらは全て予想していた質
問だったため、難なく答えることができた。ただ一つ、予想していなかった質問が「独島のメッセー
ジを掲げたとき、大韓サッカー協会の会長はどこにいたのか」というものだった。しかし、幸いにもわ
れわれの答えと「証拠写真」の内容は一致した。
そして、委員会の終了間際に朴鍾佑選手が行った「最後の訴え」が決定打となった。 「私は政
治活動をする人間ではない。私は15年間ひたすらサッカーだけをしてきた、ただのサッカー選手」
(
>>2-5のあたりに続く)
パク・ヨンチョル次長
ソース:朝鮮日報日本語版<サッカー:朴鍾佑のメダル、授与されない可能性高かった!?>
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