【中国大気汚染】「有害濃霧でSARSに次ぐ新たな伝染症発生の可能性はあるが、大規模になることはない」[03/05]
かっての日本は大気中の浮遊粒子状物質の濃度が高かったが、石原慎太郎東京都知事が
ディーゼル車の排出ガス規制を打ち出し、2003年から基準に満たない
ディ−ゼル車を東京都から締め出した。これを契機に国土交通省もしぶしぶ重い腰を上げて
いわゆる 「2009年排出ガス規制」 を設けた。この規制を受けてディーゼル車は
排出ガス浄化装置を改善した。それと同時に環境意識の強いディーラーがディーゼル車を
敬遠し、ガソリン車にシフトした。両者が相まって日本の浮遊粒子状物質濃度は激減した。
以前から中国からは偏西風に乗って浮遊粒子状物質が飛来してきていたが、日本国内の
大気汚染がひどかった時代は注目を集めなかった。上記排出ガス規制により国内大気の
環境改善がはかられて研究目標を失った一部の環境学者が 「PM2.5」 という名称をつけて
測定結果を吹聴し、それに昨年あたりからマスコミが飛びつき、尾ひれをつけて報道している
のが現状である。