【韓国】 植民支配謝罪、英国と日本の態度[02/24]

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1蚯蚓φ ★
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以前、映画<ガンジー>を見たことがあります。‘ガンジー’といえば、‘非暴力’と‘糸車’程度しか思
い出せなかったので青年期から始まるガンジーの一代記を興味深く見ることができました。ある場
面で思わず心臓が止まるような強い衝撃に包まれました。アムリットサル大虐殺事件です。

韓半島で3.1運動が始まって一月後の1919年4月13日日曜日午後。インド北部パンジャブ地方
のアムリットサルで平和に集会をしていた非武装インド人数千人に向かって英国軍将軍が‘発砲’
を命じます。広場はあっという間に阿鼻叫喚の地獄。この事件を調査した英国政府は379人が亡
くなり、1,200人余りが負傷したと発表しました。インド側は「死者だけで1千人近くなる」と納得しま
せんでした。(中略)

そのような天人共に怒る大虐殺の現場に加害者の英国総理が今回参拝しました。キャメロン総理
は参拝を終え「英国の歴史で非常に恥ずべき事件(deeply shameful event)です。ここで起きたこと
を決して忘れてはいけません」と話して虐殺事件の翌年ウィンストン・チャーチル(当時戦争長官)
が言った言葉、「極悪非道な事件(monstrous event)」を引用しました。

この事件に対する英国の人々の言及は以前にもありました。英国女王エリザベス2世は1997年
アムリットサルを訪問して「苦痛な事件(distressing episode)」と遺憾を表明し、ブレア前総理も総理
になる前に虐殺現場を訪れて「植民主義の最も暗い面」と述べました。当然なことでしょう。ところ
が英国政府を代表する現職総理が訪問したのは今回が初めてでした。事件発生94年ぶりです。

遅れに遅れた上、キャメロン総理は大虐殺に対し公式に謝罪(apology)しませんでした。キャメロン
の発言は残念(regret)表明に留まりました。虐殺犠牲者遺族たちがキャメロン総理の謝罪を望み
ました。彼が謝まれば私たちが受けた傷はある程度癒されると言いましたが、キャメロン総理は謝
まりませんでした。そうした点でキャメロンの虐殺現場参拝は明確に限界があります。歴史的契機
ごとに過去の過ちを絶えず反省し謝るドイツにはしばらく達し得ないことでしょう。
(中略:ドイツの謝罪。英国とインドの関係)

キャメロン総理は次の様な話もしました。「英国とインドが歴史的に文化を共有するという点は非
常に肯定的です。両国の間には良いことと悪いことがありました。」帝国主義侵略が作り出した’
文化の共有‘をこのように表現することをインド人はどのように受け入れたでしょうか?

インドのように植民被支配の痛い経験を持つ私たちとしては加害国現職総理のこのような姿勢は
冷静に調べれば物足りなさがあります。ですが、いくら限界があったとしても、過去の過ちを直接
探して確認しながら未来を議論しようという態度は肯定的に評価するべきだと見ます。

過去の過ちを確認するどころか、そのような悪行は全く事実でないとして歴史をとんでもない方向
へ推し進めようとする日本の姿に比べればより強くそう思います。最近、オバマ米国大統領と会っ
た安倍総理はこういう話をしました。「アジアが復興する今、日本は私たちが共有する規則と価値
を振興し領域内の高度成長国と並んで成長して行くことにさらに多くの責任を負うでしょう。」人類
の普遍的価値に遠慮なく逆らいながら‘価値’を云々するとは真に空しく聞こえます。

アムリットサル虐殺事件を見ながら、この事件のすぐ二日後の1919年4月15日、韓半島であっ
た‘堤岩里(チェアムリ)虐殺事件’を思い出しました。万歳運動をしたといって人々を教会に追い
詰めてドアを閉めた後、銃を撃って虐殺した堤岩里事件の事です。

日本の歴代政権が見せた過去の歴史反省はそれほど快くありませんでしたが、安倍政権はそこ
からより一層後退しています。これから日本の現職総理が堤岩里虐殺現場を訪れて参拝し反省
することを期待できますか?過去を徹底して確認しながら未来を論じなければなりません。「過去
はもうそろそろ、もう未来を眺めよう」という態度では日本は真の隣人にはなれません。「仲良くし
よう」という言葉は信頼できません。

ソース:SBSニュース(韓国語) [取材ファイル]植民支配謝罪、英国と日本の態度
http://news.sbs.co.kr/section_news/news_read.jsp?news_id=N1001647778