サッカー=シンガポール、八百長問題で欧州の捜査に協力
2013年 02月 6日 13:08 JST
[5日 ロイター] シンガポールの警察は5日、世界中で横行している
サッカーの八百長問題を捜査している欧州警察機関(ユーロポール)に協力する姿勢を
明らかにした。
ユーロポールは4日、約680試合で八百長が行われた可能性があると指摘。
これにはワールドカップ(W杯)や欧州選手権(ユーロ)の予選、欧州チャンピオンズ
リーグ(CL)の試合も含まれており、欧州での約380試合、アフリカ、アジアや
中南米諸国での300試合に八百長の疑いがあるとしていた。
シンガポール当局は「八百長に対して強い態度を取る。シンガポール人を含むとされる
国際犯罪シンジケートを撲滅するために海外機関と協力し、スポーツの品位を守る」
との声明を出した。
ただ、八百長問題の解決に関しては、サッカー関係者から悲観的な見解が出ている。
かつて八百長に関与したこともあるブルキナファソ代表の監督は「サッカーの世界で
八百長は常に存在する。例えば自転車競技ではいつもランス・アームストロングが
標的になっていたが、みんな薬物に手を出していた」と語り、自分が現役時代に見てきた
多くのことから考えても不正はなくならないとした。
また、スペイン・プロサッカーリーグ協会の副代表も、八百長と違法賭博が
スペインサッカー界にあることを認め、スポーツ紙マルカに対して「その割合は小さいが、
スペインには腐敗がある」と語った。
一方、ドイツ・サッカーリーグ(DFL)の代表は「ブンデスリーガの1部と
2部リーグは調査の対象に入らなかった」と自国リーグの潔白をアピール。
ただ、ドイツでも過去には審判の不正を含めた八百長スキャンダルが発覚したことがある。
ソース
http://jp.reuters.com/article/sportsNews/idJPTYE91502820130206