SIAが契約社員を早期解雇、イエロー・ページズも
シンガポール2013年01月31日 11:30
シンガポール航空(SIA)は期間契約社員の外国人パイロット76人を、
3年契約の満了前に解雇する。航空需要の低迷を背景に余剰人員が
発生しているためで、特にSIAのような、フルサービスを提供する航空会社は
苦戦している。
SIAによると、米国のサブプライムローン危機に端を発した2009年、2010年の
世界的金融危機の影響が残り、航空需要が予想以下の伸びにとどまっている。
SIAのパイロットは2,400人余りいるが、今回解雇されるのは在留者待遇の
パイロットで、給与のほか、住宅手当などを受けている。SIAの広報担当者は
「解雇後もパイロットは余っている」と語った。
SIAは既に、見習いパイロットの雇用停止、一部のパイロットに対する
飛行時間の削減、無給休暇の取得奨励などの対策を講じていた。
対照的に、域内航空部門子会社のシルクエアー、格安航空子会社のスクートの
業務は拡大している。
一方、イエローページ電話帳で知られるグローバル・イエロー・ページズは
社員50人余りを解雇すると発表した。経営悪化のためで、昨年度の純利益は
前年度比74%減の420万Sドル(約3億950万円)。今年度は赤字転落を予想している。
同社は11年9月、国家開発相だったマー・ボータン氏を会長に迎えている。
ソース
http://www.asiax.biz/news/2013/01/31-113006.php