韓国半導体メーカーのSKハイニックスは30日、昨年10〜12月期の連結業績を発表した。
本業のもうけを示す営業利益は550億ウォン(約46億円)で、前年同期(1065億ウォンの赤字)、前四半期(240億ウォンの赤字)からいずれも黒字転換を果たした。
売上高は2兆7184億ウォンで前年同期比6.5%、前四半期比12.2%、それぞれ増加した。当期純利益は1637億ウォン。
世界的な景気後退の中でも高付加価値製品を拡大し、スムーズな微細工程への移行で収益構造を改善したことが業績好転につながった。
DRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)はモバイル用、サーバー用製品の根強い需要と
新興国での低価格タブレット端末の販売好調を追い風に出荷量が前四半期比28%増加したが、パソコンの需要が振るわず平均販売価格は10%下落した。
NAND型フラッシュメモリーはスマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット端末の新製品発売、中国スマートフォン市場の成長で出荷量が19%増え、平均販売価格も6%上昇した。
一方、昨年通年の売上高は10兆1622億ウォンで前年比2.2%の減となった。営業損失は2273億ウォンで、前年(3691億ウォンの黒字)から赤字転落した。
不況による半導体価格の下落が響き、1〜3月期に大幅な赤字を計上したためだ。
SKハイニックスは、今年の半導体市場は昨年に続きスマートフォンとタブレット端末の成長が需要をけん引すると見込んでいる。
特に、新興市場の需要増とスマートフォンの普及に伴う企業間の競争拡大で、モバイル用メモリーの需要増が続くと予測している。
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