【韓国軍事】「高すぎて性能も劣る」軍需品、民間製品で代替 一部メーカーが旧式品の価格つり上げ?[01/24]

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韓国軍の将兵たちが食事で使用する軍用のステンレストレーは縦29.5センチ、横36.8センチ、高さ4.1センチで、鉄板の厚さは0.7ミリだ。
サイズは一般に販売されるステンレストレー(縦29センチ、横37センチ、高さ3.5センチ、鉄板の厚さ0.5ミリ)とほぼ変わらない。
だが、納品価格は1万ウォン(約830円)と、一般トレー(5000ウォン=約410円)の2倍。トレーの裏に軍用マークが付くだけで、価格が倍になるわけだ。

軍はここ5年間、食事用トレーを毎年平均2万2399枚購入してきたが、一般のトレーを購入していれば、年間約1億1200万ウォン(約930万円)の予算を節減することができた。

このように、民間の一般製品に比べ価格は高いが性能は同じか劣ると国防部(省に相当)が判断した軍需品は、2011年から最近までの2年間で3816品目に上る。
軍は今後、これらについては全て民間製品を買い入れる予定で、これに伴う予算削減額は年間1082億4000万ウォン(約89億6000万円)に達すると見込まれる。

海軍の艦艇で使用される軍用の汚水処理機は、処理容量・速度が民間製品に比べ劣ることが分かった。
軍用は便器の汚水しか処理できないのに対し、一般の製品は風呂や厨房、洗濯場の汚水まで処理できる。
それにもかかわらず、軍用製品の価格は1台1985万ウォン(約164万円)と、民間製品(1700万ウォン=約141万円)に比べて高い。

食事用トレーの保管庫も、軍用製品には一般製品の標準機能ともいえる紫外線殺菌、熱風乾燥機能が付いていない。
1台当たりの価格は軍用が250万ウォン(約21万円)、民間製品が210万ウォン(約17万円)だ。

また、電力の周波数を変える周波数変換器の場合、軍用は一般的に使われない古い方式を使っているため、将来的に部品の調達が難しくなると予測される。
だが、価格は4730万ウォン(約391万円)と一般製品(2400万ウォン=約199万円)の2倍近い。

移動式の多目的作業灯セットは民間製品の方が3倍以上光度が高いが、価格は軍用が134万ウォン(約11万円)で民間製品(68万ウォン=約6万円)の約2倍だ。

性能が劣るにもかかわらず価格が高い理由は、軍が旧式の規格を変えず、「軍用」を理由に少数のメーカーから購入し続けてきたためと指摘される。

軍用の汚水処理機に対する最も新しい国防規格は1990年6月に定められたものだ。
この規格には、民間製品がKS規格(韓国国家規格)を満たすためにパスしなければならない振動、騒音、衝撃、電磁波障害、温度影響といった基準が全く含まれていない。

食事用トレーの国防規格は92年2月、トレー保管庫の規格は92年7月にそれぞれ定められた。
民間製品で代替することにしたレンチ(79年2月)、15人乗りゴムボート(83年8月)、工具箱(85年7月)、サーチライト(90年3月)、バナー(92年4月)なども、国防規格が長年変わっていない。

国防規格は5年ごとに各軍と防衛事業庁が再検討することになっているが、数十年にわたり据え置かれている製品が多い。
1998年から2008年にかけ、国防規格をなくし民間製品の購入を決めた軍用製品は693品目にとどまり、国防部が専門チームを構成して見直しを行った最近2年間(3816品目)の5分の1にも満たない。
現在、軍で使用している軍需品は完成品ベースで約28万品目だが、このうち民間製品は約7900品目にすぎない。

国防部の関係者は「軍需品の数が非常に多いため、各軍と防衛事業庁は人手不足などを理由に国防規格の見直しにほとんど手を付けていなかった」と話している。

規格や性能基準が一般製品とかけ離れているため、入札で目に見えない壁が生じ、昔から軍需品を生産している一部のメーカーが長年にわたり納品を独占してきた。
これらメーカーが独占・寡占を形成し、価格をつり上げたと指摘される。
食事用トレーやトレー保管庫、軍用バナーなど一部の製品は、数十年にわたり随意契約の形で特定のメーカーに発注されていたという。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/01/24/2013012401083.html
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