インドネシア、今年はサムライ債発行せず=債務管理庁長官
2013年 01月 22日 03:45 JST
[ジャカルタ 21日 ロイター] インドネシア債務管理庁のロバート・パクパハン長官は
21日、インドネシアルピア相場の下落を理由に、2013年の債券発行全体に占める外貨建て
債券の割合を減らす方針を示した。
長官はロイターとのインタビューで、今年は全体の発行に占める外貨建て債券の割合を前年の
20%から14.5%に減らすと発言。
また、2種類のドル建てグローバル債を発行する一方、円による借り入れを行わない意向を
示した。
為替リスクへのエクスポージャーを軽減しようとしているとし「国際協力銀行(JBIC)の
保証が必要なため、サムライ債は発行しない」と述べた。
円は主要通貨に対して下落しているもののルピアに対しては依然強く、これがサムライ債を
発行しない主な理由だと説明した。
比較的高利回りのインドネシア国債について、海外投資家が3分の1程度保有することは
依然問題視していないとし「経常赤字と為替レートを懸念するが、世界的に潤沢な流動性と
国内経済の強い成長を踏まえると、問題はないとみている」と語った。
債券発行は上半期と下半期でほぼ半々になるとの見通しを示した。
ドル建てグローバル債の投資家説明会(ロードショー)を3月に予定していると述べた。
ソース
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTJE90K01Q20130121