【韓国】社会を震撼させる虚偽情報がSNSで拡散　無駄な警察力を投入する事態につながる[01/12]

1 ：壊龍φ ★：2013/01/12(土) 13:37:31.85 ID:???

社会を震撼させる虚偽情報がSNSで拡散

　「（11月）30日午後10時、黔岩駅（仁川市）の近くで刃物を持った男数人に脅され、人身売買されそうになった。銅岩駅近くで車が
止まった隙に、やっとの思いで逃げ出した」

　仁川西部警察署は先月初め、簡易投稿サイト「ツイッター」などソーシャル・ネットワーキング・サービス（SNS）で拡散した書き込みを
めぐり捜査に乗り出した。元になった書き込みには「自分も被害に遭いそうになった」「黔岩駅周辺で人身売買が横行している」といった
コメントが寄せられた。インターネットユーザーたちは「怖い。黔岩駅周辺には絶対行くべきでない」「会社に行ったら家には妻と子どもしか
いないが、不安でどうしたらいいか分からない」というコメントもあった。だが、警察の捜査で、問題の書き込みはうそだったことが分かった。最
初に書きこんだのは中学3年の男子生徒（15）だった。

　最近、SNSを中心に、ありもしない出来事をめぐる「怪談ハプニング」が続発している。人身売買や殺人など、種類もさまざまだ。
だが警察は、このように虚偽の事実を流す行為に対しても処罰することができない。虚偽の事実を流した者を「5年以下の懲役または
5000万ウォン（約420万円）以下の罰金に処する」と定めた電気通信基本法第47条第1項について、2010年12月「ミネルバ事件」を
めぐる憲法訴訟で「違憲」とする決定が下ったためだ。一部では、虚偽の事実を流す者に名誉毀損（きそん）容疑を適用すべきだという
声も出たが、特定の人の名誉を傷つけているわけではないため、実際に同容疑を適用するのは容易ではない。

　昨年9月には「（全羅南道）麗水市役所の裏にある公園で死体が発見されたが、臓器がなくなっていた。臓器売買を狙った殺人事件だ」
という情報がSNSで飛び交った。麗水警察署には、この情報をめぐり市民からの電話が殺到した。結局、捜査の結果、この情報は虚偽だと
分かり、同署は「デマを流した者を見つけ出し、厳しく罰する方針だ」というコメントも発表した。ところが、実際に処罰された者は一人も
いなかった。警察の関係者は「処罰規定がない状況で、捜査による実益もないため、何が何でも捜査を行うことはできなかった」と説明した。

　この事件の1年前、全羅南道順天市で人身売買が行われているとの情報を最初に流したとされる16歳の少女は、警察の調べに対し
「私が書いた文章を多くの人が読めば認知度が上がると思い、刺激的な文章を書いた」と供述した。

　SNSでこのような虚偽の情報が拡散することで、無駄な警察力を投入する事態につながっている。昨年4月には、カカオトーク（スマートフォン
〈多機能携帯電話端末〉向け無料チャット・通話アプリ）やツイッターなどで「（ソウル市恩平区）ヨンシンネで22日午後10時に1件、23日
午前2時ごろに2件の殺人事件が起こった。犯人は逃走したが、ベージュのズボンとボーダー柄のTシャツを着ていたらしい」という具体的な
内容の情報が拡散し、恩平警察署は強行班の刑事など25人を現場に派遣し捜索を行った。警察の関係者は「SNSで虚偽の事実を流す
行為は、112番（日本の110番に相当）への虚偽の通報と同じく、無駄な警察力を投入する事態につながる。112番への虚偽の通報は処罰が
可能だが、インターネット上でのデマは処罰できないため、もどかしい思いだ」と語った。

　東国大警察行政学科のクァク・テギョン教授は「哨戒艦『天安』撃沈事件以降に広まった『全国民動員令』や『予備軍召集令』をめぐるデマなど、
南北が対立する中で社会を動揺させるようなデマを処罰できないというのは問題だ」と指摘した。

ソク・ナムジュン記者

朝鮮日報／朝鮮日報日本語版 : 2013/01/12 12:07
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/01/12/2013011200484.html