【北朝鮮】「2日の行程に15日かかる事も」電力難で停電頻発、列車運行が大混乱[01/07]

1 ：帰って来た仕事コナカッタ元声優 φ ★：2013/01/07(月) 21:50:27.34 ID:???

北朝鮮で最近、電力難により列車の運行に大きな影響が出ていることが北朝鮮内部への取材で分かった。

咸鏡北道に住む内部消息筋は先月27日、デイリーNKとの通話で
「運行途中に停止と発進を繰り返しながらも列車自体は動いていた以前とは異なり、列車が駅から全く動けず待機する時間がどんどん長くなっている。
昔は目的地まで何日かかるのかを気にしていたが、今は列車がいつ来るのかを心配している状況だ」と北朝鮮の列車事情を説明した。

例えば咸鏡北道の清津（チョンジン）市と、平安北道の新義州（シニジュ）市をつなぐ、新義州－清津を往復する124、125号列車の場合。
北朝鮮鉄道当局によれば往復運行間隔は二日であるため、通常ならば新義州に向けて出発した列車は、二日後には再び清津に戻り出発に備える。

だが消息筋はこの路線の現状をこう語る。
「清津から平壌の間里駅を経由し新義州に到着、その後ふたたび清津まで戻ってくるには、通常なら40時間もあれば十分。
しかし今では、半月近く時間がかかるようになった。また、同じく咸鏡北道の茂山（ムサン）と平壌をつなぐ急行列車（10列車）も、往復で10日間以上かかるようになっている」。

消息筋はさらに「以前から運行中に停電により数十回ずつ停車するため、乗客は暖房もない車内で不安と寒さに身を震わせていたが、
今では出発すら難しい状況になってしまった。商売のために列車を利用する人は増えたが、列車の本数が少なくなったため、生活は益々苦しくなった」と説明した。

列車が出発した後、予定外の運行停止が続くと、列車に乗車している保安員（警察）も1日や2日のあいだ何も食べらないといった場合がよくある。一般の乗客の状況はさらに過酷だ。

「旅行中の食糧を十分に準備していても、長期停電に遭遇すると、空腹に耐えるか食糧をその場で調達するしか方法がなくなる。
飢えと寒さのため、汽車の中で気絶する者もいる」と消息筋は語る。

北朝鮮ではここ数年、慈江道の煕川発電所（昨年4月完工）など中大型の発電所の建設に取り組んできた。
これにより電力生産に画期的な改善が施されたと宣伝していたが、完成を急ぐための「手抜き工事」により、発電量は期待以下にとどまっているのが実情だ。
北朝鮮は水力発電への依存が大きいため、初秋から始まる渇水期になると電力生産量はさらに減少する。

こうした生活面での電力供給事情の悪さから、「ロケット」発射成功を喜ぶ雰囲気も一時的な現象に過ぎないと消息筋は指摘する。
技術強国になったという当局の宣伝に対して住民は「とりあえず電気が来るようになって、商売でも落ち着いてできるようになれば」、
「大型発電所を建設したと大口を叩いていたが、その電気は一体どこへ流れているのか」などと口にし、指導部を遠まわしに非難しているという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130107-00000000-asiap-int