光州高裁刑事1部(李昌翰〈イ・チャンハン〉裁判長)は27日、聴覚障害のある女子生徒の手を縛り性的暴行を加えた罪などで起訴された、
光州市の聴覚障害者向け特殊学校「インファ学校」の元事務室長K被告(63)に対し、
懲役8年を言い渡すとともに、10年間にわたり個人情報を公開し、位置追跡電子装置(電子足輪)を装着するよう命じた。
K被告は映画『トガニ 幼き瞳の告発』に登場する性的暴行事件のモデルとなった人物で、一審では懲役12年の判決が下されていた。
控訴審は判決理由について「事件が発生してから7年余りが経過し、また被害者が障害を有しているにもかかわらず、
受けた被害について具体的かつ一貫した証言をしている点から考えて、被告人の犯行は全て事実と認められる」と述べた。
その上で「被告人は特殊学校の事務室長として、児童・生徒たちを保護する義務があるにもかかわらず、
自らの性的欲求を満たすため性的暴行を実行し、さらに犯行を隠すため、目撃者に対し無慈悲に暴行を加えており、罪状は極めて重い」とした。
また「変態的、加虐的な犯行の手口も悪質で、被害者たちに一生癒えることのない肉体的、精神的な苦痛を与えながら、
反省せず犯行を否認しており、厳罰は避けられない」と指摘した。
だが一方で「被告人は今回の事件と同じ時期の犯行で、2006年と08年の2回にわたり実刑判決を受け、
服役した点などを考慮し、量刑を軽減した」と説明した。
「インファ学校性的暴力対策委員会」のキム・ヨンモク常任共同代表は今回の判決について
「一審に比べ軽い量刑だったのは残念だが、有罪判決が下ったのは幸いだ」とコメントした。
K被告に対する有罪判決を求め、裁判所前で30日間にわたりテントを張って立てこもってきた同委員会はこの日、立てこもりを中止した。
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