【韓国】サービスセンターに不当クレーム261回、約1840万円相当の現金や商品を手に入れた男を逮捕[12/12]

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1ケツすべりφ ★
昨年の初めごろ、大手家電メーカーのサービスセンターに、ある男(56)から「新品の
冷蔵庫が故障した」とのクレームが入った。男は修理にやって来た技術者に「冷蔵庫の
故障によって、中にあった白頭山上皇キノコが腐ってしまった。マスコミに情報提供
してやる」と脅した。問題が本社レベルにまで広まることを恐れた技術者とサービス
センターは、賠償金として男に1000万ウォン(約77万円)を支払った。しかし
この冷蔵庫は実際のところ何の問題もなかった。男は技術者が来る前にコンセントを抜き、
内部の温度を高くしていたのだ。


 その後、この男は自らが所有するスマートフォンについても「通話中に雑音が聞こえる」
「画面の色がおかしい」などとして修理を依頼した。担当者は何の異常もないと感じたが
「とりあえず修理します」と応対すると、男は態度を一変させ「もうこの会社の製品は
信用できない」と言って払い戻しを要求した。メーカーは数回にわたり新しいスマート
フォンに交換、あるいは払い戻しに応じた。


 大手企業のサービスセンターや代理店の職員は、普段からクレームがあっても感情的に
対応してはならないとされているが、男はこのことを知り、彼らに対する脅迫を繰り返す
ようになった。この男は何の問題もない製品について「故障した」などと強弁を繰り返し、
また対応にも問題があるとして担当者を脅迫。さらには交換、払い戻し、損害賠償を
請求するなどの手口で、2010年3月からのおよそ2年半の間に、大手家電メーカー2社から、
261回にわたり総額2億4000万ウォン(約1840万円)相当の現金や商品を手にした。


 男は携帯電話会社に対しても同じような手口を使った。男は最新型スマートフォン
22台を他人名義で契約し、契約停止や再契約を繰り返しながら、その過程で「顧客への
対応が不誠実だ」などと言い掛かりをつけ、これを公表しない見返りとして金品を要求
した。時には担当者に暴言を吐き、バットを持って暴れることもあった。そのためある
社員は男の携帯電話利用料を肩代わりすることもあったという。


 ソウル鍾路警察署は11日、脅迫や業務妨害などの容疑でこの男の身柄を拘束したと
発表した。警察の取り調べで男は「大手企業は消費者が不当な抗議をしても、ブランド
イメージを守るため感情的な対応を取らないことを悪用した」と証言しているという。


 サービスセンターや代理店は「顧客からのクレームは不利益につながる」と考えるため、
男はこのことを悪用したというわけだ。


クァク・レゴン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/12/12/2012121201334.html