英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は9日、南シナ海で中国と領有権をめぐり対立しているフィリピンが、中国の軍事力増強を
けん制するため、日本の再軍備を歓迎するという立場を表明したと報じた。フィリピンは第2次世界大戦当時、日本に侵略された。
フィリピンのアルベルト・デル・ロサリオ外相はFT紙のインタビューに対し「フィリピンはこの地域でバランスを保つ要素を探しており、
日本は重要なバランサーになり得る。フィリピンは、これ(日本の再軍備)を歓迎する」と語った。FT紙は、中国を刺激しかねない
この種の発言は異例で、最近の南シナ海での中国の「挑発」にフィリピンが懸念を抱いていることを示していると報じた。
FT紙は、フィリピン外相のこうした発言が、日本の総選挙(今月16日)のわずか数日前になされた点に注目している。今回の
総選挙で政権獲得が確実視されている自民党の安倍晋三総裁は、平和憲法の改正により、軍隊の保有など再軍備を推進
したいと表明している。
一方で日本政府も、中国をけん制するため、フィリピンなど東南アジア諸国との軍事強力を推し進めている。実際、日本は昨年、
武器輸出を禁止している武器輸出3原則を緩和し、フィリピンとベトナムに対し1000トン級の大型警備用船舶などを支援することで
合意した。
東京= 車学峰(チャ・ハクポン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版: 2012/12/11 09:33
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