韓国では指導者を選ぶ選挙が5年ごとに行われる。日本の選挙はほとんど5分ごとにやって来るように思える。
最大のライバルである日韓両国――アジアで2番目と4番目に大きな経済大国――は今月、3日違いで新たな指導者を選ぶ。
日本では近年、あまりに多くの首相が誕生したため、思い浮かぶ政治家はほぼ全員、既に首相を経験している。
2006年に短い間順番が回ってきた安倍晋三氏――その後、実に5人が首相を務めた――は、2度目のチャンスをものにする可能性が非常に高い。
安倍氏が首相に選ばれれば、台頭する中国への不安を強める日本が右傾化することを意味する。
また、自民党が下野から3年間を経て復活することも意味する。
一方、韓国人は、右派の朴槿恵(パク・クネ)氏と左派の文在寅(ムン・ジェイン)氏のどちらかを大統領に選ばなければならない。
独立系候補の安哲秀(アン・チョルス)氏が大統領選から撤退した後、両者は接戦を演じている。
安氏はソフトウエア会社を起こした人気のある起業家で、先月立候補を取りやめ、慣例に囚われない同氏の選挙運動に沸いていた多くの若い有権者を失望させた。
■独立系の候補が担う重要な役割
アジアで最も民主的な日韓両国の選挙には、いくつかの類似点がある。
特に、中国の指導者としての習近平氏の演出された就任式や、ましてや北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)氏の世襲と比べた時にはなおさらだ。
日韓両国とも、独立系の候補が――最終的に決定的とはいかないまでも――重要な役割を演じたことになる。
政治経験のない安氏は、1987年に韓国が民主化してから戦い抜いてきた2大主要政党に対する拒否反応を象徴した。
日本では、型破りな右派の前東京都知事、石原慎太郎氏と歯に衣着せぬ大阪市長、橋下徹氏の人気は、過去20年間日本を大いに失望させてきた
主流派の政治家に対する拒否反応を表している。
この2人が合流して誕生した日本維新の会は意図的に明治維新をほのめかし、今より誇り高かった時代を呼び起こしている。
だが、類似点以上に印象的なのは、日韓の選挙の間の相違点だ。旧態依然とした政治に対する日本の不満は、右派の第3勢力を生み出した。
韓国の第3勢力である安氏は、もっと進歩的で未来志向の人物だった。
保守的な朴氏でさえ、より公平な富の分配や、韓国の目覚ましい経済改革を導いた同族経営の財閥(チェボル)への恩義をあまり感じない経済を支持するといった、いくらか左派的な言葉を取り入れなければならなかった。
ソース JB PRESS(2012年12月6日付 英フィナンシャル・タイムズ紙より)
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