http://www.chosunonline.com/site/data/img_dir/2012/11/20/2012112000551_thumb.jpg ▲野田佳彦首相
「健全な民族主義はあってしかるべきだが、極端化すると排外主義になりかねない。(日本に)今、
極端な民族主義が広がっている」
日本の野田佳彦首相(写真)がインタビューを通じ「激しい言葉は大衆の心をつかむことができ
るが、日本を危機に陥れかねない」と警告した、と英紙フィナンシャル・タイムズが19日報じた。
野田首相はまた、尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題をめぐり「(中国との関係について)冷静に対
応していくべきだ。一つの課題(領土問題)に集中すると、あらゆる面で損をする。強いメッセージ
で相手を刺激するのはプラスにはならない」と語った。「領土問題に関し、不退転の決意で臨む」と
して、武器輸出3原則を緩和し、集団的自衛権の導入を推進してきた野田首相が、突然考えを変
え、極右の政治家たちに警告のメッセージを発したのは、来月16日に行われる衆議院議員総選
挙を意識しているためだ。「日本には戦犯はいない」と主張するなど、極右的な主張をしていた野
田首相は今年7月、尖閣諸島を国有化する方針を発表し、中国との対立を激化させた。
だが、安倍晋三・自民党総裁や石原慎太郎・日本維新の会代表など極右的な政治家たちが、憲
法改正や軍隊の保有、核武装など、軍国主義的な政策をめぐって競争を繰り広げる中、野田首相
は差別化を図るため、見解を変えたというわけだ。なお、与党・民主党執行部は最近、総選挙を前
に、平和憲法を守るといった中道路線を掲げている。
一方、野田首相は、自民党の引退した議員の子どもたちが、父親の選挙区を受け継ぐことにつ
いて「民主党では絶対あり得ないことだ」とし、世襲の問題を争点化した。民主党は、政界引退を
表明した羽田孜・元首相の選挙区に、長男の羽田雄一郎・国土交通相(参議院議員)が公認を申
請したのに対し、これを受け入れない方針を決めた。
東京= 車学峰(チャ・ハクポン)特派員
ソース:朝鮮日報日本語版<野田首相「極端な民族主義は日本を危機に陥れる」>
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