外務省の河相周夫事務次官が先週末、極秘に中国・上海を訪問し、日中次官級会談を行っていたことが24日、分かった。
相手は張志軍外務次官とみられる。沖縄県・尖閣諸島国有化で険悪化した両国関係の事態打開策をめぐり意見交換し、
不測の事態回避と緊張緩和へ、外交当局中心に対話を続ける方針を確認した。日本政府は関係修復に向けた足掛かりに
したい考えだ。
藤村修官房長官は記者会見で、次官級会談について「尖閣諸島について、さまざまなレベルで意思疎通する一環だ。絶えず
やりとりしている」と述べた。
日本側は尖閣問題を「譲れないものは譲れないが、意思疎通を強化したい」(玄葉光一郎外相)としている。
(共同)
東京新聞: 2012年10月24日 11時52分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012102401000923.html