【経済】韓国の景気がこの上なく悪い・・・韓銀の悲観[10/12]

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○韓国の景気がこの上なく悪い…韓銀の悲観

「思っていたよりも早く景気が悪化する。底を見計らうことも難しい」

韓国銀行が11日に出した「今年と来年の景気展望」はこのように要約される。グローバル経済沈滞に
ともなう輸出鈍化が内需不振とかみ合わさって最小限、来年まで不況が続くということだ。

韓国銀行の展望は今まで出されてきた中で最も悲観的だ。今年の経済成長率予想値(2.4%)は
わずか3カ月前の7月展望値(3%)より0.6%ポイントも下がった。政府(3.3%)をはじめとする
韓国内外の予測機関の中でも最も低い。上半期2.5%に留まった成長率が下半期に2.2%さらに
下落すると予想したためだ。当初、第2四半期に予想していた景気底も第3四半期以後に延ばされた。

韓銀関係者は「欧州財政危機と米国景気回復遅延で輸出と在庫・民間消費すべてが当初の予想
よりも振るわない」として「今年の景気サイクルが『上低下高』でなく『上低下低』を描くだろう」と説明した。
輸出入銀行はこの日、第4四半期輸出が昨年より5%ポイント減少すると予想した。

来年に大きく改善される余地も多くない。韓銀は来年の成長率が上半期2.6%、下半期3.7%を
記録すると予想した。年間では3.2%だ。政府(4%)や国際通貨基金(IMF、3.6%)・韓国開発
研究院(KDI、3.4%)の展望値に至らない。シン・ウン韓銀調査局長は「来年の上半期まで、四半期
成長率が1%を下回るだろう」と話した。住居価格の下落と家計負債の負担で民間消費が容易に回復し
難く、設備投資や輸出も早く回復することは難しいという理由からだ。

韓銀はしかし、物価不安は減ると見通した。国際石油価格の安定と消費減少などが全て物価を下げる
方向として作用しているからだ。韓銀はこれに伴い、来年から2015年までの中期物価安定目標を
2.5%〜3.5%に設定した。現在の物価目標は3±1%(2〜4%)だ。

問題はこのような展望も「楽観的」という点だ。韓銀は今回の分析で世界経済が今年3.1%、来年
3.5%成長すると前提した。原油導入単価は1バレル当たり113ドルと予想した。韓銀関係者は
「世界経済展望は欧州財政危機が悪化したり、米国の財政の壁(fiscal cliff)が現実化しないという
仮定に従ったこと」としながら「これら地域の状況を勘案すれば、予想より成長率が上昇するよりは
下落する可能性が大きいと評価される」と明らかにした。

韓国銀行(韓銀)の危機意識はこの日、金融通貨委員会でそのまま表れた。金通委はこの日、
年3%だった基準金利を2.75%に引き下げた。今年7月に0.25%ポイントを引き下げて以来
3カ月目のことだ。主に中小企業に支援される総額限度貸出金利も年1.5%から1.25%に
引き下げた。 金通委が基準金利と総額限度貸出金利を同時に下げたのは珍しいことだ。韓銀
関係者は「2つの金利を同時に下げたのはグローバル金融危機直後の2009年2月以後、
3年8カ月ぶり」としながら「予想より急速に進む景気の冷え込みに対応するために、可能な
カードをすべて動員したようだ」と伝えた。

政府は残念な表情を隠すことができなかった。 企画財政部関係者は「楽観的だった韓銀さえ
最も悲観的に変わるほど経済が良くないという雰囲気がいっそう拡散すれば、市場との疎通
という側面で問題があり得る」として「重要なのは今後の方向」と話した。すべての研究機関が
今年より来年の経済が小幅でも良くなると見ていないかということだ。この関係者は「悲観論者に
変わった韓銀さえ、今年第3四半期に景気が底を打って第4四半期以後、緩やかであるが経済が
良くなるとみる」として「今まで出した2回の景気浮揚策がある程度役割を果たすだろう」と期待した。

一方、李R東(イ・ヒョンドン)国税庁長は国会企画財政委員会の国政監査で「対外条件悪化と
消費萎縮で国内景気が振るわない」として「勤労所得税源泉徴収の引き下げ措置まで重なり、
今年の予算対比税収が多少不足すると予想される」と明らかにした。国税庁所管税収実績が
予算に至らないのは2004年以後8年ぶりだ。国税庁によれば8月末現在の税収実績は135兆
5000億ウォン(約9兆5700億円)で、今年の目標値である192兆6000億ウォンの70.3%を
満たした。昨年の同期より6兆2000億ウォン増えたが、目標値に対する比率は1.5%ポイント低い。

□ソース:中央日報
http://japanese.joins.com/article/168/161168.html