○韓国の企業がメガソーラーの建設検討 和歌山県南部
韓国の自然エネルギー開発企業が、和歌山県南部でメガソーラーの建設を検討している。
関係者が11日、田辺市山間部の休耕田などを視察した。「条件が整えば、年度内にもめどを
付けたい」と紀南地方での実現に意欲を見せている。
メガソーラーは、1メガワット(千キロワット)を超える大規模な太陽光発電施設。日本政府は
7月から、太陽光や風力など再生可能エネルギーで発電した電力の買い取りを電力会社に
義務付ける制度を開始している。
太陽光や風力発電に携わる韓国の中小企業5社が組合をつくり、事業化を検討している。
組合幹事社の技術者と顧問2人が来日し、10日は御坊市内を視察した。
11日は田辺市大塔地域の休耕田など数カ所を視察。休耕田では面積や傾斜を見ながら
効率性を検討した。案内者に方角を聞いて周囲の山を見渡し、日照への影響も確かめた。
1メガワットの発電には1ヘクタール以上が必要とされる。視察地には2〜3ヘクタールある
所もあり、複数にまたがる地権者との交渉を踏まえて検討する。
幹事社顧問の李則男さん(70)は「広い面積が確保できる場所は少ない。日本には地震の
心配もあるが、耐震の経費を上乗せしても魅力があると考えている。まちおこしや雇用、
クリーンエネルギーのPRにつながれば、地域と企業双方の利点にできるのでは」と話している。
買い取り制度開始以降、県では公有地を候補地に挙げてメガソーラーの誘致を進めている。
比較的低調だった紀南地方でも串本町や印南町で実施が決まっている。
☆写真:山間部を見て回る韓国企業の関係者(11日、和歌山県田辺市で)
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/newsphoto/2402451.jpg □ソース:紀伊民報
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=240245