[社説] '慰安婦' 動員否認する日本の歴史逆走行
日本自民党総裁選出馬が有力な安倍晋三元総理が、自民党が集権すれば1982年の宮沢談話、
1993年の河野談話、1995年の村山談話など侵略戦争に関する反省を盛り込んだ日本政府の立
場をすべて修正する必要があると言ったと昨日付けの産経新聞が報道した。野田佳彦総理の
発言に続く妄言シリーズの総合版格だ。この発言どおりなら日本軍慰安婦の強制動員は認める
ことができないし、今後歴史教科書の記述も自分勝手にすることと言う話だ。次期総理をめぐっ
て競争する人々が植民地支配と侵略に謝罪する理由がないと極右的視覚を加減なしに現わし
た格好だ。
歴史を直視しない日本政治家たちの厚顔無恥が驚くべきことで憂慮される。再選のためなら歴
史を忘れるという野田総理と、再集権のためなら歴史を変えるという安倍元総理などの歴史認
識は、20年前に自分たちが書いた反省文さえ破ってしまう歴史の退行だといえる。河野談話と
は何か。日本政府が1年8ヶ月にわたった徹底的な公式の調査の終りに「日本軍の要請によっ
て慰安所が設置され、慰安婦移送などに日本軍が直間接的に関与した。」という内容だ。誰が
強要したのではなく日本政府が自ら下した結論だ。
日本の政界指導者たちの時代錯誤的発言は国際社会で「日本いじめ」を加速化させるように
見える。アメリカ下院は2007年7月、日本軍性奴隷決議案を本会議で満場一致で通過させ、20
万慰安婦女性たちを日本政府が強制に連れて行って性奴隷を強要したことは「最大の罪悪」と
指摘した。ヒラリー・クリントン国務長官も去る3月韓米外交長官会談で慰安婦を「売春強要の
犠牲者」であり「強要された性奴隷」であることをはっきりと言った。
「慰安婦動員の証拠を韓国側が出せ」という荒唐な主張に私たちは返事する。韓国人被害者
61人が生存していて、彼女らこそ「生きている証拠」だ。河野談話の作成過程で収集・録音され
た文書化された証拠とこれを証言してくれる日本内の良心勢力も数えきれないほどだ。慰安婦
ハルモニ(お婆さん)たちがの日本有力者724人に昨日招請状を送った。京畿道光州の慰安婦
療養施設と日本軍慰安婦歴史館を訪問してほしいという内容だ。日本の指導者たちは直接証
拠が見たければハルモニたちの招請に応じてほしい。
ソース:ソウル新聞(韓国語) 2012-08-29 31面
http://www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20120829031009