独島セレモニー論難… 過度な愛国主義せい
ソン・ジェミン・ロンドン | リュ・ヒョンヨル記者
オリンピックサッカー代表チームが韓日戦勝利後、史上初の銅メダルを取ったが、すっきりしない
後味を残した。競技後にパク・ジョンウ選手が繰り広げた「独島セレモニー」をめぐって国際オリン
ピック委員会(IOC)が政治的行為をしたとして真相調査に乗り出したからだ。
パク選手は10日(現地時間)、イギリス・ウェールズ、カーディフのミレニアムスタジアムで開かれた
日本との3・4位戦直後、観衆席で渡された「独島は私たちの土地」と書かれた紙を持ってグラウン
ドを回った。イ・ミョンバク(李明博)大統領の独島訪問の数時間後に開かれた競技なので、韓国人
観衆は即席で「独島は私たちの土地」というプラカードを作り、これをパク選手が受け取ったのだ。
大韓サッカー協会とパク選手は前もって準備した意図的セレモニーではないと主張したが、パク選
手は授賞式にも参加することができず、銅メダルも受けることができない危機に置かれている。
http://img.khan.co.kr/news/2012/08/12/l_2012081301001572000114181.jpg ▲論難を呼んだこの場面 韓国オリンピックサッカー代表チームのパク・ジョンウ(左側から二番目)
が11日、イギリス・カーディフのミレニアムスタジアムで開かれた2012ロンドンオリンピック男子サッ
カーの日本との銅メダル決定戦で勝利をおさめた後、「独島は私たちの土地」という文が書かれた
紙を持ってグラウンドを回っている。 カーディフ | オリンピック写真共同取材団
偶発的ハプニングについてIOCが過度に対応したという指摘もある。イ・テックァン慶煕大教授は
「IOCがオリンピックを非政治的だと言うが、そんな行為自体を禁止するのがオリンピック精神に
合わないことだ」とし、「オリンピック自体が民族間の公正な競争という表象を持っているし、そん
な競争をスポーツ、ひいては文化的次元でほぐしてみなさいという主旨」と言った。
しかし、今度の事件をめぐり、独島問題さえ出てくれば愛国主義を過度に強調するという雰囲気
に警鐘を鳴らしたという批判もある。特にイ大統領の独島訪問の事実が現地へ伝わり、さらにこ
んな雰囲気を掻き立てたのが原因というのだ。
イ教授も「『'独島は私たちの土地』というメッセージは政治的にも解決策がないジレンマだという点
で問題があった」として、「日本軍慰安婦問題を風刺したらこんな論難はなかっただろう」と言った。
独島問題に対してもっと冷情に対応する成熟した態度が必要だという指摘が出ている。
ソース:京郷新聞(韓国語) 入力 : 2012-08-12 22:10:45修正 : 2012-08-12 22:10:45
http://news.khan.co.kr/kh_news/khan_art_view.html?artid=201208122210455&code=980901