[北京 27日 ロイター] 中国国家統計局が27日発表した6月の鉱工業部門企業利益は、前年同月比
1.7%減の4682億元(733億4000万ドル)だった。減少幅が5月の5.3%から縮小した。これにより、
景気刺激策が軌道に乗り、中国経済が安定することへの期待が強まる見込み。
国家統計局のウェブサイト( www.stats.gov.cn )によると、1─6月の鉱工業部門企業利益は前年同期比
2.2%減少し、2兆3000億元(3602億7000万ドル)となった。減少幅は1─5月の2.4%から縮小した。
香港の野村の中国担当エコノミスト、Zhang Zhiwei氏は「鉱工業部門の利益の減少ペースは鈍化しており、
中国経済が落ち着きつつあるとのポジティブなメッセージと受け止められる。景気回復ペースは政府が今後
数カ月に打ち出す政策次第だ」と述べた。
同氏は、鉱工業部門の利益は下半期に持ち直し、第3・四半期に増加に転じる可能性があるとの見方を
示した。
工業情報省は今週、工業部門では中国経済が下半期に安定し上向く明確な兆候がみられるとの見解を
示している。
REUTERS: 2012年 07月 27日 14:20
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE86Q03L20120727