政府調達の医薬品、中間業者へのマージンでコスト増か
2012年07月20日 18:31 JST配信
【ペタリンジャヤ】 英字紙「ザ・サン」は、政府が医薬品調達で、中間業者を通じて調達を行っているため、
中間業者によるマージン稼ぎの結果として不要なコストを支出していると報じた。
情報筋によると、政府が調達する医薬品を供給する中間業者は、医薬品価格の平均3%を
マージンとして上乗せしているという。中間業者は製薬会社に対して政府入札の情報を伝え、
調達した医薬品を公立病院や保健省に納入する際にマージンを稼いでいる。
病院が特定の医薬品を必要とする際にはローカル購買注文(LPO)を発行し、中間業者が製薬会社から
医薬品を調達する。その際にも3%の委託手数料が中間業者には支払われているという。
病院に医薬品を納入するコストは中間業者ではなく、製薬業者やサプライヤーが負担している。
ある関係筋は、病院に医薬品を納入するために中間業者を使う必要はないと指摘。
LPOが発行された際に中間業者が医薬品を仕入れる元は多国籍企業が多く、その多くは
マレーシア人が支配株を所有していないため財務省に登録されておらず、入札に参加できないのだという。
LPOは政府による医薬品調達の半分を占める。
リオウ・ティオンライ保健相は取材に対し、財務省に登録している製薬会社は仲介を通すことなく
直接政府に納入することができるとし、中間業者の利用自体を否定した。そのうえで、
製薬会社が政府調達の際に仲介エージェントを利用している可能性はあるが、
これは製薬会社に対してエージェントが提供するサービスへの手数料が支払われているに過ぎず、
マージンとは違うと説明。保健省による医薬品の調達プロセスは透明だと強調した。
ソース
政府調達の医薬品、中間業者へのマージンでコスト増か | マレーシアニュース | マレーシアナビ!
http://www.malaysia-navi.jp/news/?mode=d&i=879