【韓国】学校給食、無償化で質が低下 同じ味噌汁が「日本風みそ汁」などと名前を変えて登場、キムチもたくあんに[07/08]

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 ソウル市は昨年11月から小学校5、6年生を対象に無償給食を開始したのを皮切りに、今月からは
中学1年生まで対象を拡大して全面無償給食を実施している。当初は、無償給食導入をめぐり「環境に
優しい食材を使った無償給食が全面的に実施されれば、子どもたちの健康にもいい」という賛成の声と
「限られた予算の中で無償給食を全面実施すれば、結局は給食の質が低下する」という主張が鋭く
対立していた。

 無償給食が本格的に始まっている現在、学校給食の現実はどうなっているのだろうか。本紙はソウルの
小中学校4校を無作為に選び、各学校のホームページに掲載されているメニューを比較分析した。

 その結果、無償給食導入後のメニューは実施前の昨年同時期に比べ、確実に質が低下していることが
判明した。食品価格が上昇している状況で、1食当たりの給食費用を画一的に決め、全面無償給食を
無理やり実施したため、学校現場では以前よりも給食の質が低下するという低レベルの標準化が行われ
ている。ソウル教育庁(教育委員会に相当)の関係者は「カルグクス(うどんに似た麺料理)も5000ウォン
(約365円)を超える時代に、1食当たり3250ウォン(約238円)で無償給食を提供しようとしているため、
質が下がるのは当然だ」と話した。一部の学校ではおかずに肉が登場する回数が半分になり、おかずが
4品から3品に減っている。

■肉料理は1カ月16回から8回に減少

 本紙がソウル市銅雀区にあるA中学校の1年間の給食メニューを分析した結果、無償給食が実施された
今月のメニュー20回分のうち、みそ汁が「かぼちゃのみそ汁」「フダンソウのみそ汁」「日本風みそ汁」などと
名前を変えて5回も登場した。一方で全員が給食費を支払っていた昨年3月までは、みそ汁は1カ月に
1―2回しか登場しなかった。単価の低いみそ汁が頻繁に登場するようになった代わりに、骨付きカムジャタン
(肉やジャガイモを煮込んだ料理)などは見当たらなくなった。

 ソウル市松坡区のB小学校でも、5、6年生の無償給食が始まる前の2010年12月には肉類が16回、
果物が6回登場していたが、昨年12月にはそれぞれ8回と3回に減少していた。
ソウル市江南区のC中学校は、ご飯とスープ以外のおかずが、以前は4品出ていたが、今年3月には3品に
減っていた。ソウル市江北区のD中学校も、肉料理の頻度が20回から15回に、果物は4回から2回に減っていた。

■学校側「限られた予算で質の良い給食は厳しい」

 A中学校の場合、食品価格が大幅に上昇したため給食単価を上げようとしたが、政府が決めた無償給食
支援費が固定されているため諦めた。その代わり、調理師を6人から5人に減らした。デザートは手間のかかる
パンケーキの代わりにマフィンなどの加工品で代用した。

 ソウル市東大門区のある中学校は、単価の高いカモの薫製や牛肉などを等級の低い肉に代えて、それも
2カ月に1回程度にとどめている。ソーセージ炒めにはソーセージの代わりに餅(うるち米で作った韓国の餅)の
割合を増やした。麻浦区のある中学校の栄養師も「予算が足りないためワタリガニスープのワタリガニを減らし、
ごま油は中国産に変えた」と打ち明けた。B小学校の校長は「無償給食が実施される前は、給食費を需要に
合わせて引き上げることができた。人件費と材料費が上昇している状況で、1人当たりの給食費が一律に
決められている現在の給食が(以前より)よくなったといえる学校はないだろう」と話した。

 不満を抱えている保護者も多い。小学校6年生の子どもを持つ主婦のイム・ユジョンさん(41)=ソウル市
銅雀区=は「無償給食実施前よりも食材の鮮度や質が低下した。お金をもっと支払ってもいいので、質のいい
給食を食べさせたい」と話した。

ヤン・モドゥム記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/07/08/2012070800086.html
http://www.chosunonline.com/site/data/img_dir/2012/07/08/2012070800195_0.jpg

参考:
【韓国】『世界の給食集』〜「ウリナラの給食が何故これなの?」★5[06/30]
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1341135745/
http://imgnews.naver.net/image/008/2012/06/30/2012063014315460357_2.jpg