免税油抜き取り違法に流通、給油船船長ら摘発
仁川港や平沢港で外航船供給用の免税油を組織的に抜き取り、違法に流通させたグループが
検察に摘発された。
水原地検は28日、船舶用免税油の違法流通容疑などで給油船の船長(56)や船主ら5人、船舶
燃料販売会社H産業の会長(77)など8人を起訴した。また、船舶燃料販売会社に便宜を図る見返りに
2000万ウォン(約140万円)の賄賂(わいろ)を受け取った容疑で、群山海洋警察署の課長(55)も逮捕
した。
給油船の船長や船主たちは外航船の給油担当者などと手を組み、2007年7月から今年4月に
かけ、仁川港と平沢港の外航船に供給された免税油のうち1−4%ずつを抜き取り、計585万リットルを
一般取引価格の30−40%でH産業に販売した疑いが持たれている。H産業の会長らはこれを軽油などと
混ぜて偽の石油を作り、港湾公社の関連業者などに一般取引価格で販売し、400億ウォン(約27億円)
余りの不当利得を得たという。
検察関係者は「大型外航船は港に接岸せず海上で給油を受けるという点を悪用し、給油量の一部を
長期にわたり抜き取っていた。船舶用免税油の価格は一般軽油の半分ほどで、取引量が多いため、
違法流通の手段として目を付けられやすいことが明らかになった」と話している。
権祥銀(クォン・サンウン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版: 2012/06/29 12:42
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/06/29/2012062901175.html