∞金正勳准教授の経歴について慶應義塾への質問状
慶應義塾の塾長、清家篤氏に申し上げたい。そりゃ、ないでしょう。
大学院政策・メディア研究科の金正勲特任准教授の経歴詐称疑惑について、本誌の7項目の質問状に
対する塾の返答は、およそ教育者たる資格があるのかと思われるほどのひどさだった。
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1)〜7)の質問にはお答えできません。
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たった1行、これだけである。金准教授のブログでは、肩書に「特任准教授」と「特任」を入れなかった
こととハーバード大学のvisiting Scholar を「客員教授」と訳してしまったミスだけを詫びている。
そんな生易しいものでないことはお分かりになったはずだ。中央大学の学部卒業時に提出した「コミュ
ニケーション論」を除けば、どこにも彼の査読論文がみつからない。論文も書いてない人間ということは、
学者ではないということだ。それがハーバードはおろか、オクスフォード上席研究員、ドイツ国防大学
上席研究員を「詐称」したのだ。
慶應はちゃんと調べたのだろうか。インディアナ大学博士課程修了とあるが、博士論文の実在を大学
自体が否定していることを。てことは、この人は何だったのか?
それを問い合わせた弊誌に、「お答えできません」はないでしょう。懲らしめに送った質問状を公開
しましょう。
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慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科(KMD)御中
金正勳特任准教授の経歴についての質問状
ファクタ出版株式会社 月刊FACTA発行人 阿部重夫
拝啓
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。弊誌は調査報道を中心とする総合誌で、オリン
パス報道などでお聞き及びかと存じます。弊誌は09年3月号で慶應義塾の400億円運用損問題、10年
2月号で慶應評議員選挙の内情、11年2月号で安西前塾長のNHK会長話などを報じ、発行人は政策・
メディア研究科と同時に発足したシステムデザイン・マネジメント科(SMD)で手嶋龍一教授の授業に
協力したこともございます。弊誌はいま、一部ウェブサイトなどで指摘されました政策・メディア研究科
所属の金正勳特任准教授の経歴問題について取材中です。
金准教授はその著書やサイトなどで以下のような経歴を記載しておりました。
http://facta.co.jp/blog/archives/images/20120622_img.gif 直近は修正されて以下のように書き直されています。
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科特任准教授。韓国生まれ。日本に国費留学。米イン
ディアナ大学博士課程修了。2004年より、慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構
助教授、2009年より現職。英オックスフォード大学客員上席研究員、ハーバード大学法科大学院visi
ting scholar等を歴任。
ブログ:
http://kimkeio.typepad.jp/blog/ >>2以降に続く
ソース:FACTA online 阿部重夫発行人ブログ 2012年06月21日
http://facta.co.jp/blog/archives/20120621001102.html