野球:新球団創設留保、選手協「オールスター戦ボイコットも」
KBO理事会「野球のレベル低下を懸念」
野球関係者「規模違う企業とは一緒にできないという大企業グループの意向を反映」
韓国プロ野球「第10の球団」創設が無期限留保された。
韓国野球委員会(KBO)=具本綾(ク・ボンヌン)総裁=は19日、ソウル市江南区の野球会館で臨時理事会を開き、
最大の懸案である「第10の球団創設」問題を話し合ったが「現在53しかない高校野球チームでは、
選手の需給に問題が発生する可能性があり、このためプロ野球の質的価値が急激に下がることもあり得る」とし、
創設議論をしばらく留保することにした。
この日の決定で、韓国プロ野球は少なくとも2015年まで奇数球団体制で運営されることになった。
■一転、強硬姿勢に
2014年から10球団体制を推進していたKBOが同日に臨時理事会を開催したのは、
承認に必要な支持票を確保したと判断したからだった。
ところが、先週から「時期尚早」と主張していたサムスン、ロッテ、ハンファなどによる水面下での説得工作に、
賛成の意向を表明していたいくつかの球団が揺らぎ、最終的に無期限留保決定につながった。
これは、当初「10球団制は承認されるが、10番目の球団の参加時期は16年になるだろう」という予想よりも強硬な姿勢だ。
事実上、第10の球団創設は白紙に近い状態という決定になる。
その代わり、理事会は今後10年間で高校20チーム・中学30チームの新チーム創設や、
既存のチームをサポートするためにスポーツくじの収益金やKBOのライセンス業務を担当する会社「KBOP」の
収益金の一部、NCダイノスの発展基金、シーズンオフの収益金の一部を活用し
「ベースボール・トゥモロー・ファンド」を発足させることにした。
また、9球団制という奇数のチーム数により予想されるリーグ運営上の問題点は、
月曜日の試合や中立地域での試合編成などでカバーすることにした。
■「オールスター戦・WBC出場ボイコット論議」
高校野球チームという「すそ野」を理由に一部球団が反対していることについて、
球界関係者は「説得力がない」と考えている。
ある野球関係者は「『規模が小さい、あるいは競争関係にある企業と同じ場でプレーできない』
と考える一部大企業グループの球団オーナーが、他チームの球団オーナーとの親交を利用、
反対するよう吹き込んだ、といううわさが広まっている」と語った。
別の野球関係者は「10球団になり雇用が増えて初めて、少年野球や学生野球も存続可能になる。
インフラをまず整えてから球団創設を決めるというのは、10球団制そのものを阻止しようというまやかし」
と反論した。
プロ野球選手協会は同日、声明を発表し「ファンや国民の皆さん、そして選手たちの意見を
無視した決定に憤りを感じざるを得ない。
KBOがまず企業や本拠地から申請を受け、実質的な決定権者である球団オーナーと共に創設問題を話し合うべき」
と促した。
選手協会は早ければ25日にも緊急理事会を開催し、対応方針を決めることにした。
パク・チュンシク選手協会事務総長は「プロ野球市場や文化を踏みにじる球団利己主義に直接行動で対抗する。
オールスター戦やワールド・ベースボール・クラシック(WBC)参加を拒否、
あるいは選手労組設立案も論議対象になっている」と述べた。
■自治体も困惑
10番目の球団の招致に前向きな姿勢を見せていた京畿道水原市と全羅北道も困惑している。
水原市体育振興課のペク・ウンオ・スポーツ産業チーム長は「全て準備できている状態なのに残念。
特に期限が決まっていない『無期限留保』という決定をどのように解釈すべきか分からない」と語った。
水原市と共に招致合戦に名乗りを上げていた全羅北道も「プロ野球が質的・量的に飛躍できる
絶好のチャンスと言える新球団創設が留保されたのは非常に遺憾」とコメントした。
両自治体は「今回の決定に関係なく、第10の球団創設のため球場建設や少年チーム創設など、
インフラ関連作業を続けていく」と表明している。
ソース
Chosun Online | 朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/06/20/2012062000364.html 関連スレ
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http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1340151423/l50