「小さな企業が大きな企業に勝てる道はソフトウェア(SW)にある」。
韓国を訪れた米CAテクノロジーズのビル・マクラッケン会長兼最高経営責任者(CEO)は
中央日報とのインタビューでこのように述べた。「SWの時代に永遠の巨大企業はない」とも語った。
CAは世界情報技術(IT)管理SW分野トップ企業で、
45カ国・約150社での年間売上高は44億ドル(約5兆ウォン)にのぼる。
米国の経営専門誌フォーチュンが選んだ500大企業の99%がCAのIT管理システムを使用している。
マクラッケン会長はIBMで36年間勤務した後、2010年にCAのCEOに選任されたSW専門家だ。
マクラッケン会長は先月27日、サムスンSDS、LG CNSと業務協力を拡大するために訪韓した。
以下はマクラッケン会長との一問一答。
−−小さな企業はどうすれば大きな企業に勝てるのか。
「DVD宅配事業で年間売上高5000億ウォンの会社が力を発揮できなかった。
ネットフリックスという小さな会社がオンラインでDVDをダウンロードする事業を始めたからだ。
ネットフリックスはインターネット上のあちこちのサーバー(大型コンピューター)にデータを保存するクラウド技術を活用し、
殺到する注文に応じた。SWの力で巨人を倒したのだ。SWはこのように未来競争力の核心だ」
−−SW開発は成功が保証されない。
「すべてのSWを直接開発するわけではない。研究開発(R&D)と吸収合併(M&A)の2つの戦略がある。
CAは2年6カ月間にR&Dに15億ドル(1兆8000億ウォン)を投入し、
M&Aに20億ドル(2兆5000億ウォン)を投じて18社を引き受けた。M&Aを恐れてはいけない」
−−未来を率いるSWは何か。
「クラウドに注目する必要がある。しかし先に解決しなければならない問題がある。
ある企業がクラウドソリューションを利用すれば、企業のすべての情報が他の国のサーバーに保存される。
各国政府がサイバーセキュリティー問題を懸念するしかない。
ダボスフォーラムのような各種国際会議でサイバー安全問題をどう保障するのか、急いで議論しなければならない」
−−韓国のIT産業をどう評価しているのか。
「世界スマートフォン4台のうち1台が韓国製品であり、驚く技術だ。
さらに驚くことは、こうした国でITの核心であるSWを疎かにしているという点だ。
昨年の韓国のIT輸出額1570億ドルのうちSWの比率は1%にもならない。
韓国IT産業は変曲点にある。ソフトウェア中心に転換する時期だ」
ソース 中央日報 2012年05月09日10時31分
http://japanese.joins.com/article/795/151795.html?servcode=300§code=330