5日に9人の命を奪った釜山市内のカラオケ店の火災で、店主や従業員は客を適切に避難誘導せず
先に脱出しただけでなく、店の消防設備点検もお粗末だったことが分かった。
釜山カラオケ店火災を捜査している釜山鎮警察署関係者は7日「カラオケ店の店主は(初期消火に
失敗した後)急速に煙が広がるのを見て、従業員らに対して客に知らせるよう指示した後、客より先に
避難した」と述べた。同署は、従業員5人のうち2人が自動車部品メーカー「キス精密」社員がいた部屋
などに避難するよう伝えてすぐにカラオケ店を出たが、あとの3人は最低限の救出措置を取ることもなく、
そのまま逃げたことが分かっているという。
カラオケ店内部には当時、五つの部屋に客30−40人がいた、と警察では把握している。一部の生存者は
「従業員は火事の発生を知らせてくれなかった。救出措置などもなく、火災現場からやっとの思いで脱出した」
と話した。解剖の結果、死者は全員すすや一酸化炭素を吸入したことにより死亡したことが分かっている。
また、捜査の結果、火災時はカラオケ店の非常口3カ所や非常誘導灯も本来の役割を果たしていなかった
ことが明らかになった。
同署によると、非常時に折りたたみ式はしごを伸ばして外に脱出できる通路1カ所は、カラオケルームの
「1号室」に違法改造されていた。しかも、現場にははしごがなかったという。この空間は死亡した6人のキス精密
社員がいた部屋のすぐ隣で、たった2.5メートルしか離れていない。同署は「違法に改造されていなかったら、
社員たちはこの空間を通って脱出できたかもしれない」としている。
カラオケ店のメーンの出入り口すぐ横にある非常口通路前にも、任意で設置されたドアがあり、ドア奥にある
非常口や表示灯が見えなかったとのことだ。また、非常口の通路には酒の瓶や備品などが積んであり、事実上
倉庫として使われていたという。
調理場とトイレの間の非常口も壁に沿ってまっすぐ行き、右に曲がらなければ見つけられない構造で、非常口の
表示灯も見えにくかった。ここに非常口があるのを知り得るのは従業員だけだったが、客を避難誘導せず先に
脱出していた。
このカラオケ店は非常口が3カ所、非常照明灯30個という法で定められた設備を備え、2009年7月から営業を
開始した。昨年8月の消防安全点検時も非常口の通路違法改造や非常誘導灯の位置などについては指摘
されていない。点検では非常口・誘導灯などの数をチェックするだけで、設備が実際に使用可能かどうかについては
チェックしていないとのことだ。
釜山= 権慶勲(クォン・ギョンフン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版: 2012/05/08 10:56
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/05/08/2012050801056.html 関連スレ
【韓国】カラオケボックスで火災、7人死亡−釜山[05/05]
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1336234136/