∞[社説]投票所の変更理由を巡る荒唐無稽な怪談
4・11総選挙を控え、インターネットやツイッターのようなソーシャルメディアを通じ、投票所変更関連の
荒唐無稽な怪談が広まっている。例えば、「選挙管理委員会が与党に有利なように、投票率を下げる
ため、投票所を大量に変更させた」、「野党支持性向の強い地域で、集中的に投票所が変更された」、
「投票所を検索してみたところ、その大半が老人たちの休憩所だ」と言うやり方だ。全て事実とは違う。
いったいだれが、このような怪談を流しているのか、選管や捜査当局は解明しなければならないだろう。
投票所の変更は、どの選挙時であれ、よくあることだ。投票所管轄区域が変更されたり、投票が不便だ
と言う苦情が寄せられたり、従来に投票所に利用していたところが、勤務や営業・修理、または家主の
拒否で、借りることが不可能な場合、投票所変更の主な理由となる。今回、総選挙を控え、全国1万3470
万ヵ所の投票所のうち、1232ヵ所(9.1%)が変更となった。野党が圧勝した10年の6.統一地方選挙
の時は、実に22.5%の投票所が変更された。この事実だけでも投票所変更は、与党圏に有利にさせる
ための行為だという主張が、どれだけ根拠の無いことかが分かる。
投票所がシニアー層に馴染んでいる場所に指定、もしくは変更されたり、野党支持性向の地域である
ほど、投票所変更比率が高かったと言う主張も事実ではない。年寄りたちの憩いの場が投票所となっ
ているところは、全体の12.3%に過ぎない。やむなき事情で、投票所を変更させなければならない時、
選管は各党の関係者らと協議し、決めることになる。今は自由党の時代でもないのに、選管が特定政派
に有利なよう、勝手に投票所を変えることなどできるはずがない。
最近は、根拠の無い怪談が何らチェック機能も無しに、ネット上で光のスピードで広まっている。怪談は、
ドクの茸のように華やかで、一見すれば、大変もっともらしく聞こえる。怪談が危険なのは、ほかなら
ぬそのためだ。08年のろうそくデモの際、米国産牛肉を食べれば、狂牛病(BSE)にかかって死ぬと
言う荒唐無稽な怪談は数ヵ月間、全国を揺さぶった。
投票所を巡る怪談は、選挙に影響を与えようとする不順な狙いから作られる。各家庭に届けられた「投票
案内文・選挙公報」には、投票場所がはっきりと明記されている。例え、投票所が変わっても、投票する
気さえあれば、いくらでも簡単に探すことができる。投票は、民主市民の権利であり義務でもある。でっち
上げの怪談が、根を下ろすことができないよう、健全な社会を作っていくことも、同様に、民主市民がしな
ければならない役目だ。
ソース:東亜日報 APRIL 09, 2012 09:35
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2012040988218