ミャンマー制裁 一部解除を検討
アメリカ国務省の報道官は、ミャンマーで議会の補欠選挙が実施されたことを受けて、「われわれも行動で応じる用意がある」と述べ、
ミャンマーに対する制裁の一部解除を検討していることを明らかにしました。
今月1日に行われたミャンマーの補欠選挙では、民主化運動のリーダー、アウン・サン・スー・チーさんが初当選したほか、スー・チーさん
率いる政党、NLD=国民民主連盟も圧勝したと発表しました。
アメリカ国務省のヌーランド報道官は3日の記者会見で、「ミャンマーの民主化に向けた前向きな一歩にはわれわれも行動で応じる
用意がある」と述べ、制裁の一部解除を検討していることを明らかにしました。
アメリカ政府は、ミャンマーへの投資やミャンマー製品の輸入禁止などの経済制裁をはじめとする広範な制裁を科していますが、ヌーランド
報道官はどういった分野の制裁の解除を検討しているのかについては言及を避けました。
経済制裁の解除は議会の同意を得なければならないため、ミャンマー政府高官に対するビザの発給停止の解除のほか、アメリカから
ミャンマーに派遣する大使を新たに任命することなどが対象になるのではないかという見方が出ています。
NHKニュース: 2012年4月4日 6時31分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120404/t10014197031000.html