インドネシア 燃料据え置き
インドネシア政府が来月1日に実施する予定だったガソリンなどの燃料の小売価格の引き上げについて、インドネシアの議会は
国民の激しい抗議を受けて政府案を修正し、原油価格の変動に応じて対応するという条件を付けて可決し、価格は当面、
据え置かれることになりました。
インドネシアでは、政府の補助金でガソリンなどの燃料の小売価格が安く抑えられてきましたが、このところの国際的な原油価格の
高騰で財政が圧迫されています。
インドネシア政府は、来月1日から燃料の小売価格を30%余り引き上げようと、必要な法律の改正案と予算の修正案を議会に
提出し、30日、議会で最終審議が行われました。
議会の正門前には、労働者や学生など数千人が政府案の可決を阻止しようと集まり、一部が敷地内に侵入する混乱がありました。
こうした国民の強い反発を受けて、議会は紛糾し、現地時間の31日未明まで審議が続いた結果、インドネシアの原油価格の
指標が、6か月間の平均で現状よりも15%以上変動した場合に、燃料の小売価格を変更できるという内容を盛り込んだ修正案が
可決されました。このため、1日に計画されていた価格の引き上げは行われず、少なくとも向こう半年間は、価格は据え置かれることに
なりました。
しかし、修正案は一定の条件を満たせば、価格の引き上げを認めていることから、国民の抗議は今後も続くおそれがあります。
NHKニュース: 2012年3月31日 7時38分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120331/t10014106521000.html 関連スレ
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