∞台東県の役場に拘置室 「厄除け」スポットに
(台東 20日 中央社)台東県成功鎮の役場には、鉄柵に囲まれた本物の「拘置室」がある。拘置所生活
を送った経験を持つ現職鎮長(町長に相当)のアイディアで、一風変わった厄除けスポットとして人気を
集めている。
現在の成功鎮役場は、台東地方裁判所の成功分所跡につくられている。侯武成鎮長は建て替えの際、
3室あった拘置室を1部屋残すよう指示し、台湾で唯一、本物の拘置室を備えた役所が出来上がった。
鉄柵につけられた低く狭い出入り口には刑務所仕様の重厚な鍵がそのまま使われ、むき出しのトイレ
などが設置された冷たいタイル張りの本物の拘置室は「拘置所体験」の観光スポットになり、今では
「悪い運を取り除く効果がある」と評判だ。
侯鎮長は1994年から鎮長をつとめ、当選5回を数える地元の有力者だが、2期目が終わる2001年に
入札に絡む収賄で逮捕され、1年10カ月の拘置所生活を送った。侯氏はこの奇抜なアイディアについ
て「役場の職員に遵法精神を意識させるため」と話している。
侯氏は裁判では一貫して無罪を主張しており、現在4審差し戻し審の係争中。地元では、自身の潔白
を暗に強調するために拘置室を残したのではないかとの噂も耐えないが、成功鎮役場は今日も拘置
所体験や厄払いを求める旅行客でにぎわっている。
ソース:中央社日文新聞フォーカス台湾 2012/03/20 15:43:40
http://japan.cna.com.tw/Detail.aspx?Type=Classify&NewsID=201203200004 画像:
http://img1.cna.com.tw/Japan/Photos/JpnNews/201203/20120320175037.jpg