【韓国】「保寧火力発電所火災」〜停電の心配はなし[03/16]

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(写真)
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▲ 韓国中部発電が忠清南道保寧市で運営している保寧火力発電所。
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古里原子力発電所(釜山市機張郡)1号機の外部電源喪失事故に続き、韓国最大規模の
火力発電所、保寧火力発電所(忠清南道保寧市)も火災で稼働を止め、国内の電力需給
管理の危うさが露呈している。電力需要が少ない時期だったことに加え、予備電力にも余裕
があったため、大停電を心配する状況ではないが、原発と火力発電所の重要な電力系統
で相次ぎ事故が起こり、国民の不安は高まっている。

韓国中部発電によると、保寧火力発電所1号機(出力50万キロワット)で15日夜に発生した
火災は、発電所の消防設備で約20分後に消し止められた。

同発電所は事故を受け、1号機の稼働を中断して事態の収拾に乗り出した。中部発電の
クァク・ピョンスル所長は「発電機内部の問題ではなかったが、主要設備を保護するために
稼働を止めた。火災が広がることを懸念して消防署に通報したが、その前(消防士の到着前)
に消火できた」と語った。

発電所側は火災原因について、発電所内部の電線1本が焼けたためと説明、電線を交換
すれば16日早朝には稼働を再開できるとした。保寧消防署の関係者は「詳しい経緯はさらに
確認が必要だが、地下の電線ケーブルの漏電またはショートによるものだろう」と話している。

保寧火力発電所は出力50万キロワットの火力発電所8基と出力135万キロワットの複合火力
発電所で構成され、国内最大となる535万キロワットの電力を生産している。3月に入って
気温が上昇し、最近の電力予備率は15%以上となっているため、当面の電力供給には
問題ない、と電力当局は説明している。中部発電の関係者は「火災発生時の電力予備率
は22%ほどを維持していた。大停電のような非常事態は発生しないだろう」と話している。

国内の昼間の電力需要は6800万キロワットほど。国内全体の設備容量7900万キロワット
から整備・点検でロスする600万キロワットを除いても、500万キロワットほど余裕がある。
出力58万キロワットの古里原発1号機と50万キロワットの保寧火力発電所1号機が稼働を
止めても、電力不足にはならない。15日の電力需要最大値は6026万キロワットだった。

ソース:朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/03/16/2012031600927.html