共働きをするチャ某さん(34)の6歳の息子、ジンソン(仮名)君。育児をする祖母が英語や
数字を教えられず、タブレットPCに児童向け教育用プログラムを設置した。独りでゲーム
をしながら、アルファベットを学ぶ子どもが誇らしく思えた。祖母は子どもが遊んでいる間に
家事ができた。しかし、半年が過ぎた今年初めから子どもは中毒症状を見せ始めた。ゲーム
に病み付きになって食事も拒否し、これを咎めると駄々をこねた。
満5〜9歳の児童が満20〜49歳の成人より深刻なインターネット中毒であることが分かった。
5日、行政安全部と韓国情報化振興院が発表した「11年インターネット中毒実態調査」による
と、児童のネット中毒率は7.9%で、成人(6.8%)より高かった。満10〜19歳の青少年中毒
率が10.4%で最も高かった。全体のネット中毒率は7.7%(233万9000人)。
政府は、ネット使用年齢がどんどん低くなっていることを考慮して、今度初めて児童のネット中毒
率を調査した。ゲーム物等級委員会によると、ゲームを始める年齢が4.8歳と低くなった。
ソウル大学心理学科のクァク・グムジュ教授は、「児童がインターネットに接近しやすい環境で、
親もネット使用に寛大なため、簡単に病み付きになってしまう」とし、「最近の児童にとって、最も
楽しいおもちゃになっている」と説明した。クァク教授は、「決められた時間内に目的に合わせて
使った後、やめられるコントロール能力を身につけさせるべきだ」と話した。
青少年層では脆弱階層であるほどネット中毒になりやすい。月平均所得200万ウォン未満の
低所得層(13%)、多文化家庭(14.2%)、ひとり親家庭(10.5%)は青少年の平均中毒率
が10.4%を上回った。
今回の実態調査は昨年10月24日〜12月10日、児童=663人、青少年=2130人、成人=
7207人の計1万人を対象に行われた。中毒(刺激がない時に禁断症状が現われる)、耐性
(だんだん強い刺激を求める)、日常生活の障害の中で一つ以上の症状がある時に「中毒」と
見る。政府は今回の実態調査の結果に基づき、児童、学生、軍人、社会人など130万人を対象
にライフサイクル別予防教育を推進する。
東亜日報 2012/03/06
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2012030607528