【朝鮮高校無償化】 「朝鮮学校は単に学問を学ぶ場でなく鮮人としてのアイデンティティーを育む場」日本市民らが院内集会[02/18]

このエントリーをはてなブックマークに追加
1九段の社で待っててねφ ★

 「卒業までに!朝鮮学校に『高校無償化』実現を!!2.14院内集会」が14日、参院議員会館で
行われた。「高校無償化」からの朝鮮学校排除に反対する連絡会(連絡会)、フォーラム平和・人権・
環境、日本朝鮮学術教育交流協会の3団体が主催した集会には、国会議員や朝鮮学校関係者、
弁護士、日本市民ら約170人が参加。朝鮮高級学校の卒業式までに「無償化」制度が適用されるよう、
共に手を携えたたかっていくことを確かめ合った。

 集会では、外国人学校・民族学校の問題を考える弁護士有志の会の吉峯啓晴弁護士が「人権の
観点から見た『高校無償化』問題」と題して講演を行った。

 吉峯弁護士は、この問題の経緯について述べながら、法に伴い、すべての国民は等しく教育を受ける
権利を有しており、国民に保障される人権は合理的な理由のない限り外国人も保障されるべきで、
「高校無償化」法の適用において合理的でない差別を行うことは許されないと指摘。また、子どもたちの
学習権の保障にかかわる問題なので、外交上の問題などは合理的な理由にならないとし、「不当な
差別は『在日』の人たちの心に残る。日本の進路においても、すべての人たちの人権を考える上でも、
この問題はとても重要な問題であり、きちんと取り組まなければならない」と語った。

 つづいて、東京朝鮮中高級学校オモニ会の朴史鈴会長と同校卒業生の金淳力さん(法政大学1年)が
発言した。

 金さんは、高級部時代の署名活動などについて述懐しながら、朝高生たちが口にした「日本の高校生と
同じなのに」というフレーズに違和感を覚えていたという。「朝鮮学校は単に学問を学ぶ場でなく、朝鮮の
文化や歴史、もっとも朝鮮人としてのアイデンティティーを育む場。そういう意味においては、日本の高校生
と同じではない。しかし、自分たちの主張の正当性を訴える時に、日本の高校との共通点を探すことでしか
呼びかけられなかった。とても不条理に満ちた光景だと思った」と述べ、私たちが朝鮮人として胸を張れる
のは、朝鮮学校に通ったおかげだと話した。

 集会には、8人の国会議員らが参加し、「朝鮮学校の生徒は、人権作文コンクールで内閣総理大臣賞を
受賞したりと、すばらしい教育を受けているという印象」などと語り、最後まで粘り強く共にたたかっていこうと
呼びかけた。

 集会では、田中宏・一橋大学名誉教授が「無償化」制度における日本社会の変化や、日本政府がうたう
人権問題の矛盾点などについて述べた。

 また、南朝鮮の市民団体「モンダンヨンピル」の朝鮮学校支援活動を映像で紹介し、主催・共催者の
代表らがあいさつをした。一方、連絡会では、スタンディング抗議やデモなどを定期的に行うとし、賛同を求めた。

文科省に要請

 集会後、連絡会のメンバーおよび集会参加者たちは、文科省を訪れ、朝鮮学校に対する「無償化」制度の
即時適用を求めた。

 一行は、集会の報告を行い、「何が問題でいまだに審査が終了しないのか」「もう卒業式は間近だ。
審査の段階、期間を明らかにすべきだ」「長い間、差別を受けた子どもたちの心の傷は計り知れない」などと
厳しく指摘し、誠実な対応を要求した。

要請の前には、文科省前でスタンディング抗議が行われた。


ソース   朝鮮新報 2012年2月18日
http://jp.korea-np.co.jp/article.php?action=detail&pid=52964
院内集会には、国会議員をはじめ170人が参加した 。
http://jp.korea-np.co.jp/media/article/201202/20120218j001.jpg
文科省で要請を行う一行
http://jp.korea-np.co.jp/media/article/201202/20120218j002.jpg