∞ スーダン反政府勢力、中国人労働者29人を解放
【カンパラ(ウガンダ)】スーダンの反政府勢力は7日、拉致していた中国人労働者29人を解放した。
今回の拉致事件は、紛争の多いアフリカ地域での中国の投資リスクを露呈した。
スーダン外務省は声明で、中国人労働者たちは7日午前、赤十字国際委員会(ICRC)に引き渡さ
れ、空路ナイロビ(ケニア)に到着したと述べた。労働者たちは在ケニア中国大使館に引き取られた
という。
新華社通信が伝えた中国外務省の声明では、解放された29人の健康状態は良好で、安定してい
る。中国はスーダンと南スーダン、そしてICRCなど関係団体に対し、29人の解放が実現したのは
「根気強い努力」の結果だとして謝意を伝えた。
29人が人質になったのは1月28日で、反政府勢力が中国人の工事現場を襲撃した。他の労働者
は難を逃れた。襲撃後の救出作戦の際、中国人労働者1人の死亡が確認された。
人質事件を受けて、中国では海外で労働する大勢の中国人労働者の安全が懸念された。また
事件を受けて中国と石油供給国スーダンとの関係が緊張した。中国はスーダンと南スーダンとの
間の石油供給をめぐる紛争を調停しようと努めている。南スーダンは最近独立したばかりで、ハル
ツームにあるスーダン政権と紛争を続けてきた歴史的経緯がある。
中国人労働者の拘束が長引き、救出作戦も失敗したにもかかわらず、スーダン政府スポークス
マンは、29人の解放は中国の投資と中国人労働者を保護する「強いコミットメント」の表れだと自賛
した。ただし同スポークスマンは解放につながった取り決めの詳細を明かさなかった。
反政府勢力はこれより先、中国政府がスーダン政府に対し、中国人人質の拘束されている南コル
ドファン地域にあるヌバ山地への空爆停止を説得するよう要求していた。
交渉に詳しい南スーダン政府当局者によれば、人質釈放交渉の一環として中国はスーダン政府
と反政府勢力であるスーダン人民解放運動・北部軍(SPLM−N)との間の和平合意を仲介する
可能性があるという。SPLM−N関係者によれば、反政府勢力は北京、エチオピアで中国当局と
直接交渉ないし連絡役を通じて交渉したという。
7カ月前に発生した戦闘は、救援物資から遮断された住民たちを危機に陥れており、反政府勢力
の休戦要求にもかかわらず、スーダンは攻撃続行を主張している。
記者: Nicholas Bariyo
ソース:ウォールストリートジャーナル 2012年 2月 8日 9:50 JST
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