【韓国】地方の医師不足が深刻化…身分は認定医でも盲腸の手術さえ1度も行わない新人医師も[01/11]

1 ： ◆TOFU75Z77Q ＠甘味処「冷奴」φφ ★：2012/01/11(水) 13:59:06.63 ID:??? BE:727413326-2BP(2222)

　湖南（全羅南北道）地方でベッド数400床以上の総合病院を経営するA院長は昨年、
ソウル市内のある大学病院で外科のレジデント（研修医）を終え、外科認定医の資格を取得したばかりの新人医師を採用した。
ところがこの医師は救急室で虫垂炎の患者を前にすると、おろおろするばかりで何の対応もできなかった。
身分は認定医だが、盲腸の手術さえ1度も行ったことのない医師だった。

　この新人医師は
「自分がいたソウルの大学病院では、専任医（フェロー）たちがかつてレジデントが行っていた外科手術までやってしまうので、
　虫垂炎の手術のやり方を学ぶことができなかった」と弁明した。
新人医師が言う「専任医」とは、専門医のように振る舞っているが、
実際は医療技術を学ぶため大学病院に残る医師たちのことで、フェローとも呼ばれている。

　この病院のように新人の医師が手術もできないといった状況は、
ソウルの各大学病院が毎年1月、認定医の資格を取得したばかりの医師たちを、
フェローという形で大量に採用することが主な要因だといわれている。
試験に合格して医師として輩出される新人認定医の数は1年に3100人から3200人ほどだが、
現在、新人認定医の3人に1人、多い時は半数近くが大学病院のフェローになってしまう状況だ。

　延世大学医療院が今年2月から3月にかけて採用するフェローは378人だが、すでに選抜を終え、予定者がほぼ確定している状態だ。
同じくソウル大学病院は322人、ソウル峨山病院は305人を採用する予定だ。
さらにサムスン医療院、カトリック大学医療院、高麗大学医療院など、
ソウル市内の六つの大型病院が新たに採用するフェローの数は2000人を上回る。
そのうちおよそ60%は今回、認定医の資格を取得する予定の新人だという。
フェローたちは病院に入ると各分野の医学部教授のグループに配属され、手術や診療を担当するようになる。
つまり新人は、例えば内科が専門の場合、消化器内科、心臓内科、内分泌内科など細かい分野に分かれ、
病院で引き続き研修生活を送ることになるのだ。

　全国から多くの患者が集まるソウル市内の大型病院は、こうしたフェローの数を大幅に増やしてきた。
教授の半額の給与で、診療のほぼ全般を任せることができるからだ。
現在、ソウル峨山病院、サムスン・ソウル病院など、いわゆる5大病院は、全国のがん患者の50%、臓器移植手術の70%を担っているという。

金哲中（キム・チョルジュン）医学専門記者

ソース　朝鮮日報　記事入力 : 2012/01/11 13:33
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/01/11/2012011101573.html