【中緬】雲南省は中国のアキレス腱、黄金の三角地帯に住む国民党残党とミャンマー少数民族の反政府活動−宮家邦彦[12/30]

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1水道水φ ★
∞雲南省は中国のアキレス腱
∞黄金の三角地帯と国民党残党〜中国株式会社の研究(143)宮家邦彦

タイ・ミャンマー・ラオス・中国・インド国境地帯に「シャン族」という少数民族が住んでいる。人種的には
タイ系と言われ、人口は約200万人。居住地により5つの主要集団に分かれるが、通常はビルマ・シャン、
中国シャン、カムティ・シャン(インド)の3つに大別されるのだそうだ。

 例えは変だが、ある意味では東南アジアの「クルド人」と考えればいいのかもしれない。

 国境のミャンマー側では1990年代まで「シャン族独立運動」が活発だったらしい。そのリーダーは
「クン・サ」と呼ばれた男で、「張奇夫」なる中国名まで持っていたそうだ。

 張奇夫は1934年生まれ、2007年にヤンゴンでその数奇な人生を終えたという。今回のテーマはこの
謎多き「張奇夫」なる麻薬王である。(敬称略)

■黄金の三角地帯

 前々回お伝えした通り、筆者がミャンマーに関心を持ったきっかけは、ある中国の友人の一言だった。
念のため、彼の発言を再録させていただく。

 「中国はミャンマー情勢を内心強く懸念している。あまり知られていないが、ミャンマー北部には中国
系ミャンマー人が住んでいる」

 「彼らは独立心が強く、様々な問題を起こしている。今後ミャンマーで政治改革が進めば、ミャンマー
国内はもちろんのこと、中国にも悪影響が及ぶことをとても心配している」

 恥ずかしながら、この話を聞いた時、筆者はミャンマー北東部に今も中国国民党員の末裔が住みつ
いていることなど知らなかった。

 詳しく調べてみると、中国内戦の最中に国民党残党が雲南省からタイ、ミャンマーに逃れ、その地で
アヘンを栽培して捲土重来のため資金を集めていたらしいことが分かってきた。

 確かに、インターネットで「ミャンマー、国民党残党」を検索すると、最初に出てくるのは「黄金の三角
地帯」に関する情報だ。なるほど、そういうことだったのか。

 さらに調べてみると、この麻薬密造地帯については日本の多くの若い「冒険家」たちが既に多くの
興味深い訪問記や体験記をネット上に掲載していることが分かった。まさに「灯台下暗し」である。

中でも「金三角」(ゴールデントライアングルの中国語訳)に関する中国語文献を詳しく紹介するサイ
ト(※url)は実に興味深かった。中国・東南アジア関係にこのような切り口があるとは・・・、まだまだ
勉強が足りない。同サイトの作者出口氏は存じ上げないが、その知識量には脱帽するしかない。

■ミャンマーの国民党残党

張奇夫の話に戻ろう。国共内戦中、雲南省は国民党軍事拠点の1つだった。

 その後中華人民共和国建国により国を追われた国民党残党武装組織の一部はビルマのシャン州など
に逃げ込み、麻薬ビジネスを活動資金源に、独立志向の強い現地の少数民族を率いて「半独立国」を
形成したのだという。

>>2以降に続く

ソース:JBPRESS 2011.12.30(金) 宮家邦彦
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/34234
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/34234?page=2
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/34234?page=3

※記事中でリンクが貼られていたurl
http://deguchik.blog102.fc2.com/
2水道水φ ★:2011/12/31(土) 00:38:35.30 ID:???
>>1の続き

 張奇夫はビルマではなく、タイ側に逃れた国民党軍の第93部隊兵士とシャン族女性との間に生まれた
というのが定説らしい。1934年生まれだとすれば、第2次国共合作のきっかけとなった西安事件(1936年)
の直前だが、張奇夫がどこで生まれたかは定かではない。

 当時から麻薬ビジネスは様々な反政府活動の資金源となっていた。成人した張奇夫は国民党残党と
袂を分かち、米国の支援を得てシャン族の独立支援を大義名分にモン・タイ軍を組織する。

 当然ながらアヘン売買にも手を染め、1990年代までに「黄金の三角地帯の麻薬王」と呼ばれるように
なった。

 その後、米国は麻薬ビジネス撲滅に転じ、この「クン・サ将軍」こと張奇夫は国際指名手配されるように
なる。それが理由かどうかは不明だが、1996年、彼が率いるモン・タイ軍は突然ミャンマー軍事政権に
投降したという。

 ただし、張奇夫自身は身柄を拘束されず、逆にミャンマー政府の庇護下に置かれ、その後真っ当なビジ
ネスで大財閥を築いたらしい。両者に密約があったということか。詳細は不明である。

■国民党の亡霊に慄く中国

以上が張奇夫の物語だ。この話から見えてくるのはミャンマー・中国国境地帯に今も存在するであろう
「魑魅魍魎」の世界である。

 中国系シャン族であるクン・サ(張奇夫)の半生は、内戦に敗れミャンマーに流れ着き、台湾への
「帰国」をも拒否して土着化した在ミャンマー国民党員の末裔の生き様を象徴している。

 今も「共産中国」に強い違和感を覚え、独立心が旺盛で、同地域の他の少数民族とともにいかなる
政府の指揮下に入ることをも拒否する彼らは現にミャンマー国内で生きている。そのミャンマーで政
治改革・民主化が進んだらどうなるだろうか。

 国民党員の末裔が半ば独立化し、いつの日か、中国共産党に対し再び反旗を翻すのではないか。
まさに、疑心暗鬼とはこのことかもしれない。

 中国雲南省には西双版納タイ族自治州、徳宏タイ族チンプオ族自治州などシャン族と同系の少数
民族が多数住む地域がある。彼らはタイ族(?族)と呼ばれるが、中国語では現在のタイ王国のタイ人
を泰(tai4)、雲南のタイ族を?(dai3、人偏に泰)と書いて区別している。

 タイ族以外にも雲南省には多数の少数民族がおり、中でも規模が大きく人口400万人とも言われる
「イ族(彝族)」はベトナムやタイにも居住している。

 また、雲南省に35万人いると言われるワ族(?族)もミャンマーのシャン州やラオス北部に住んで
おり、総人口は70万人ほどいるらしい。

 どうやら雲南省は中国にとってもう1つのアキレス腱なのかもしれない。こう考えてきたら、冒頭
ご紹介した友人の言葉がより理解しやすくなったような気がする。もう一度彼の言葉を筆者なりに
解釈し、勝手に注釈を加えてみよう。

 「・・・ミャンマー北部(シャン州など)には中国系ミャンマー人(国民党員の末裔およびその子孫)が
住んでいる。彼らは独立心が強く、様々な問題(反政府独立運動や麻薬ビジネス)を起こしている」

>>3以降に続く
3<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/12/31(土) 00:39:19.19 ID:96P9Bdwz
フジテレビで28日に放映された、「笑っていいとも! 年忘れ特大号2011」で、劇団ひとりさんがAKB48の秋元才加さんとともに、
ブータン国王夫妻の物まねを披露した。しかし、これが国王夫妻を侮辱したとして、インターネットを中心に波紋が広がっている。

2ちゃんねるでは、「これ、ブータンの人が見たらどう思うだろう」「超えちゃいけないライン完全に超えてる」「ブータンに申し訳がない」
「局がどうかしている」などと非難の声が上がっている。

また、ツイッター上では劇団ひとりさんのアカウントにもコメントが相次いでおり、「ブータン国王のものまねは最低だ。本当にTVは終わってる」
「フジテレビはじめ、マスコミ許せない」「これは酷い。大人のする事じゃない」との抗議する声が見られた。

一方、YouTubeやニコニコ動画にも、同番組の動画がアップされていたが、現在はフジテレビの申し立てによって、多くは削除されているようだ。

ブータン国王は親日家と知られ、東日本大震災発生直後の12日には日本の被災者のための式典を行い、
復興支援として義援金100万ドル(約8000万円)を日本に寄付した。

また11月には国賓として日本を訪れ、福島の被災地の小学校を訪問し、子どもたちを激励するなどした。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=1229&f=entertainment_1229_011.shtml


4水道水φ ★:2011/12/31(土) 00:39:32.34 ID:???
>>2の続き

 「今後ミャンマーで政治改革が進めば、ミャンマー国内はもちろんのこと、中国(雲南省に住む少数
民族)にも悪影響(反共産党感情・民族意識の高まり)が及ぶことをとても心配している」

 歴史に詳しい中国共産党員にとって、ミャンマーにおける政治改革と少数民族宥和政策とは、旧国
民党員の末裔に率いられたシャン族などの独立心を高め、雲南省内各少数民族の「反中」意識を呼
び覚ます可能性を秘めた、極めて危険な政策と映るのだろう。

 中国の対ミャンマー政策は国内の少数民族対策でもあったということなのか。やはり、中国・東南
アジア関係は想像以上に奥が深いようだ。

 本年は本稿が最後となる。読者の皆様の日頃のご愛読に深く感謝するとともに、2012年が皆さま
にとり実り多き年となるよう心から祈念申し上げる。


画像:愛馬を調教するクン・サ。1990年撮影〔AFPBB News〕
http://img3.afpbb.com/jpegdata/thumb200/20071030/2297777.jpg
画像:ミャンマー・ネピドーにあるミャンマー議会の建物〔AFPBB News〕
http://img3.afpbb.com/jpegdata/thumb200/20111201/8149270.jpg
画像:民主化運動の指導者アウンサンスーチーさん宅を訪問した米国のヒラリー・クリントン国務長官(2011年12月2日)〔AFPBB News〕
http://img3.afpbb.com/jpegdata/thumb200/20111202/8153450.jpg
5ココ電球 _/::o-ν ◆tIS/.aX84. :2011/12/31(土) 00:41:15.63 ID:pWfLZNhM
兀突骨大王の領地ですね 三国志演義の
6<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/12/31(土) 00:54:56.00 ID:q8bBAIbd
コレほど経済が発展してる現状で脱共産党を大々的に掲げて武力蜂起したら楽しい事になりそう
7<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/12/31(土) 01:03:06.12 ID:FS/jthhk
日本には ほっ・しゃん がいる。
8<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/12/31(土) 06:20:08.56 ID:mFxXCdZi
中国共産党はテロリスト
9<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/12/31(土) 08:49:32.72 ID:JoVnLpo3
ウンナンの気分は上々
10<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/12/31(土) 10:07:44.07 ID:j5utdb08
四半世紀ほど前にタイのビルマ国境近くまで行ったことがあるけど、
確かに山岳地帯に国民党残党の村があった。ほかのタイ少数民族と違い
高床式の家ではなく土壁の家に住み、中国式の生活をしているらしかった。
村には女、子供、老人の姿しかなく、男は山の中で軍事訓練をしているという話だったわ。
その後、タイ国軍に投降wして、今では正式にタイに同化しているようです。
11<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/12/31(土) 10:25:46.83 ID:zRGczLSR
中・タイ・ビルマ国境の国民党落人伝説はその筋では結構有名だけどな
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/9613/kmtthai/KMTmenu.html
12<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/12/31(土) 10:30:36.97 ID:ZCyMWsVG
アキレス腱だらけの巨人症国家がなんだって?
13<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/12/31(土) 10:35:06.78 ID:vJnGceVk
何本もアキレス腱があるから一本切れたぐらいじゃ大したことないアルネ
14<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/12/31(土) 10:45:35.29 ID:qkhK8vaS
ナチス残党みたいなもんか?
世代交代してないと、ヨボヨボのジジイばっかりだぞ
15<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/12/31(土) 11:07:43.18 ID:stb3Q8Cx
アメリカがそいつらを支援して、チャンコロを内戦に持ち込んでくれたらええのに
16<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/12/31(土) 11:13:27.92 ID:VSV7NR5T
>>13
人民解放軍が離反したら終わりでしょ。
17<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2011/12/31(土) 11:54:15.57 ID:fmfrltlr
雲南はなシナ領土の中で一番ヌルイとこやで人間が  ここは基本的にシナやない
ワシ15年おって力抜けてしもた
18<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん
>>16
支那の場合、元斗皇拳に守られてない天帝軍みたいなもんだしな。