日中、日米など国際情勢を含め、社会・政治情勢絡みの記事にアクセスが集中した。中国経済
を専門的に理解しようという人だけでなく、中国に関連する諸般の事情に関心を持つ人が、経済
カテゴリーの記事にも目を向けていると考えられる。2011年1月1日から12月28日までの期間で
集計して、上位から並べてみた。
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■■中国の「レアアース優位性」は永遠でない、日本の発見で=英紙■■−2011年7月13日配信
中国がこの2年間ほどで、レアアースを「長期的な戦略物資」として改めて認識したことは間違
いない。主要な生産国となった背景には、環境面にそれほど配慮しなくてもよいなどで安価だ
ったことがある。このまま大量採掘を続けていけば、他の資源国よりも早く枯渇してしまう。
かといって、露骨な輸出規制をすれば国際的な非難を浴び、自国産業も締めしめつけかねない。
中国は今後、国外におけるレアアースの資源開発と代替物質の研究などをにらみ合わせて、レア
アース政策を調整しつづけると思われる。
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■■中国政府「厳罰に処す」…放射能不安でデマ、食塩価格高騰・品薄■■−2011年3月118日配信
ここでは、中国人の経済行動の特徴に触れたい。一般的に「失敗することを恐れず、成功のチ
ャンスを逃すことを恐れる」傾向が強い。そのため、さまざまな社会的情勢が、集中的な投機
の動きなどに結びつくことが珍しくない。中国政府も、このあたりの国民的特徴を熟知して経済
の舵取りをしているが、必ずしも成功しているとは言いがたい。
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■■日本よ、対中経済援助打ち切って困るのはそっちだろう?―中国メディア■■−2011年2月23日配信
日本の対中ODAは1970年代末期に始まった。「核兵器まで保有している国に対して必要があ
るか」との批判は当初からあった。しかし、例えてみれば「巨大な北朝鮮」のような存在であ
った中国が、国際社会に溶け込むことを支援した方が日本の国益にかなうとの判断だった。現在
では様相が変化し、環境問題など日本に影響が及ぶ分野での協力をより重視している。
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■■上海のすかいらーくに行列できる理由とは?−細やかな気配り■■−2011年4月13日配信
一般利用者にとって、日系企業の最大の長所は「消費者目線」だ。細かい配慮が顧客の満足感と
信頼につながっている。製品に問題が出た場合でも、告知や対処の方法が誠実だとして、かえ
って評価される場合もある。ただし、日系企業に対して不満が発生した場合、「中国人をない
がしろにした」との感情面が先行して、収拾が困難になる場合もある。
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■■日本企業が中国での生産から相次いで撤退する動き=中国メディア■■−2011年8月30日配信
日本企業にかぎらず、外国企業が中国に進出する主要な理由は「利益を出せる」からだ。出せ
なくなれば、撤退する。中国事業で利益を出せる大きな理由のひとつが人件費の安さだった。
しかし、経済が成長すれば物価も上昇し、人件費も引き上げざるをえなくなる。中国事業を続
けるために、さまざまなコストカットに真剣に取り組む外資系企業が増えている。
(編集担当:如月隼人)
サーチナ 2011/12/30
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=1230&f=business_1230_169.shtml