【国際】フィンランド警察が検査した船からミサイルを発見――行き先は中国、韓国にも寄港予定か？[12/22]

http://s1.reutersmedia.net/resources/r/?m=02&d=20111221&t=2&i=549569783&w=460&fh=&fw=&ll=&pl=&r=BTRE7BK18X900
英国船籍の貨物船「MSトール・リバティー」は、ヘルシンキから120ｋｍ（75マイル）離れたコトカ港の
ムッサーロ・ターミナルで係留中です。

(ロイター)

フィンランド警察は、フィンランドに寄港したドイツから中国へ向かう船舶内に、ミサイル及び無許可の
爆発物が積まれていたとして調査しています。
当局はコトカ(フィンランド南部)で貨物船「トール・リバティー」を探索し、150メートルトン（※1）の
ニトログアニジン（※2）と呼ばれる爆発物、及び炸薬の装填された69基のパトリオット・ミサイルを発見した、
と国家警察は発表しました。

船はマン島からの信号に従い航海しており、貨物としてケーブルを積むために停泊していました。
フィンランドのメディアは「船は韓国にも立ち寄る予定だった」と報道していますが、警察は確認していません。

フィンランドの安全担当者は、最初に船を止めた原因はニトログアニジンが適切に収納されているようには
見えなかったためと話しています。
船主である「Thorco Shipping」からの、コメントは得られていなません。


Reuters／英語版（東部標準時　2011/12/21　11：10／日本時間　2011/12/22　01：10）
http://www.reuters.com/article/2011/12/21/us-finland-missiles-idUSTRE7BK19I20111221

※1　メートルトン
通常使う単位のメートル法に基づく「トン」のこと。
他にも、ヤード／ポンド法に基づく「英トン」や「米トン」がある。

※2　ニトログアジン
火薬の原料となる化合物。
特にトリプルベース火薬（代表的なものに米軍制式採用のM30火薬がある）に使われる。